2021年5月19日水曜日 13:00
彩の国さいたま芸術劇場
終演直後、石原さとみかわいい~という感想が最初に出てきてしまう。
デコルテのあたりがオーガンジーで、フワッとふくらんだスカートの白いドレス姿、たまらないかわいさ。
その石原さとみのヘレンとの結婚を、ヘレンの身分が低いと言う理由で拒絶する青年バートラムに藤原竜也。
ヘレンと結婚するのだと王に言われ、たっぷり間をとってから激烈に拒絶するところがセリフは明晰だし笑えるしで傑作。
この断り方が笑えたので、バートラムのやる事、言う事が憎めなくなった感がある。
バートラムがダイアナを口説くところも藤原竜也だと滑稽なまでに暑苦しくていい。
売春も兼ねる巡礼宿のおかみさんが二人の娼婦と娘ダイアナとともに旅に出るというのが訳が分からないなど、突っ込みたいところもあれど
まさに「終わりよければすべてよし」と、古典ならではお大らかな味がよくでていた舞台。
最後に王様役の吉田剛太郎がお客さんに向かって挨拶するお決まりのセリフも、これでシェークスピアシリーズの締めとなるのだと思うと、ちょっと胸に迫る。