2021年5月18日水曜日
14:00
KAAT 神奈川芸術劇場
草彅剛主演の舞台なので、よくまあ抽選にあたったなあと思った(がチケット販売サイトをみたら当日券もあったので、そこまで売れてなかったのね)。男性の姿はほぼなし。目視できたのは3人。
満席とは言え2階席は1つおき、袖は2階席のみ。1階は全席埋まっていた。
1時間程の短い芝居を2本、出演者は同じだが演出家は別の人。
「家族のはなし-第1話 わからない言葉」
演出・淀川フーヨーハイ
マンションで若夫婦が飼っている犬が草彅剛。
照明が緑に変わると、犬の吠え声が日本語になり、若夫婦の声が意味のない音声になるという仕掛けで犬が人間の言ってることを理解しようと駆け回る様子が描かれる。
珍妙な友人夫婦が参入してきて一騒動起こり、最後は犬のおかげもあって若夫婦が和解するというホッコリとした一幕。
犬の形態模写は一切しないけれど、子犬が駆け回る騒々しさが見事にからだで表現されている。「バリーターク」同様、本当に優れた身体能力を持っている役者だ。
「家族のはなし-第2話 笑って忘れて」
演出・あべの金欠
郊外のおしゃれな一軒家に住む若夫婦が草彅剛と小西真奈美。
夫が妻に内緒で会社を一週間休んでいたり、今したばかりの話を、寸分違わず繰り返したりする場面があり、奇妙な感じが十分に広がったところで、妻がころんで頭を打ったせいで笑うとその直前の事をすべて忘れてしまうという状態になっていると判明。
夫が妻をひたすら守ろうとする、そのひたむきな感じにすら爽やかな空気が流れる草薙。ただ、小西真奈美のアニメ声というのか甘ったれた響きが気持ち悪くてちょっと入り込めなかった。
2階から見ていたせいもあると思うが、話としては小さな劇場で見たい内容だった。
帰りに山下公園のバラ園に立ち寄る。花盛りで見事。こんなに盛大に咲く公演だとは知らなかった。花壇の配色も見事だし、スクエアアーチの白バラもきれいだった。