2021年5月12日

新国立小劇場 17:00

 

11日まで緊急事態宣言で休演だったので、はからずも初日となってしまった一日二回公演の日の二回目を観劇。

 

115分休憩なしで爽快な舞台進行。両方向から客席に挟まれた長方形の舞台の上で、セリの上がり下がり、上手下手への登退場、実にスムーズ。

久しぶりに見た芝居だったので気分はすっきりした。

 

けれども、登場人物の描き方はどれも既視感のあるもので、ストーリーには共感できず。

ゲイバーで働いていた過去のある主人公、ハナ(松岡昌宏)はゲイであるがゆえに疎外感を抱くだけのありがちな人物だし、ミユキ(夏子)は父との仲がうまくいかず家出をした少女でこれまたしかり。ギン(マキタスポーツ)は賭け事で身を持ち崩した中年と、どの人物もどこかで見た人で、それ以上に新鮮な視点は感じられない。

 

途中で出て来る三人のオバサンも、安っぽいコントみたいな噂好きのオバサンキャラだったしなあ。

 

そういった人物たちで構成されているので見終わった後に、名付け親たち(ゴッドファーザーズ)と赤ちゃんに何かしら気持ちを持っていかれるというものはなかった。

 

松岡昌宏という元ジャニーズがいるのでチケット取れるのかと思っていたがあっさり確保。

この日も7割くらいの埋まり具合だった。元ジャニーズメンバーの人気度というのが把握できない。