7月22日金曜日 19:00
世田谷パブリックシアター
2002年にベニサンピットで見たBENTで、ユダヤ人迫害以外に同性愛者にも同じことがあったことを初めて知ったので、よく覚えている舞台だと思っていたのに、収容所に入れられる前の芝居を忘れていた。
護送される列車の中で行われる虐待のすさまじさは覚えていた。
語られるだけで舞台で再現されはしないが、忘れられない場面だ。
収容所で佐々木蔵之介と北村有起哉が愛し合う関係になっていくことに何も違和感がない。
求めあっていても触れる事すらできない二人が、わずかな休憩時間に正面を向いたまま言葉だけでSEXをしていくところは悲しかった。
藤木孝が同性愛者であることを隠して生きている紳士として少しだけ登場。
公園のベンチで「座って」と一言いうだけで、そのわずかに粘りつく話し方で同性愛者だなとわからせるうまさ。
背広のすきのないきこなし、膝の上に重ねた指、ささいなところにも身を偽って神経を張り詰めて生活している人の味がある。
収容所の鉄条網の向こうに、常に白い雲が浮かぶ青空が広がっている美術が印象に残る。
世田谷パブリックシアター
2002年にベニサンピットで見たBENTで、ユダヤ人迫害以外に同性愛者にも同じことがあったことを初めて知ったので、よく覚えている舞台だと思っていたのに、収容所に入れられる前の芝居を忘れていた。
護送される列車の中で行われる虐待のすさまじさは覚えていた。
語られるだけで舞台で再現されはしないが、忘れられない場面だ。
収容所で佐々木蔵之介と北村有起哉が愛し合う関係になっていくことに何も違和感がない。
求めあっていても触れる事すらできない二人が、わずかな休憩時間に正面を向いたまま言葉だけでSEXをしていくところは悲しかった。
藤木孝が同性愛者であることを隠して生きている紳士として少しだけ登場。
公園のベンチで「座って」と一言いうだけで、そのわずかに粘りつく話し方で同性愛者だなとわからせるうまさ。
背広のすきのないきこなし、膝の上に重ねた指、ささいなところにも身を偽って神経を張り詰めて生活している人の味がある。
収容所の鉄条網の向こうに、常に白い雲が浮かぶ青空が広がっている美術が印象に残る。