3月1日火曜日 池袋芸芸術劇場
NINGYO EAT A GEKIRIN が人間魚雷回天につながった瞬間まで、おもしろかった。
幕開、松たか子が飛び出してきて人魚としての仕草をすると、腕と胴が魚体になっている。見事!久しぶりに松さんの舞台を見れて嬉しかった。
言葉遊び、水中を見るような特殊なシートを道具に使った動きの面白さ、人魚を捕まえる話しがどこに転がって行くのか何も気にせず見ていた。
なので、一人一人が手にしたアルファベットの並び変わって「人間魚雷回天」が姿を現した時には驚いた。このアナグラムの完成まではおもしろい舞台が完成しそうだとわくわくしていた。
ここから後、回天出撃の様が何のひねりもなく素直に演じられていった。確かに重い事実だが、あまりにそのまま、戦後になって悲劇として語られるようになった物語の再現だったので、安易な終戦記念日ドラマを見ているような気分になった。
敵艦に何一つ損害を与えることなく、海の底に沈み窒息して息絶えていく若者に寄り添った人魚の松たか子が、鳴き声か悲鳴か判然としない声を挙げる。その一声で幕となる。この最後は見事。
幕開と終幕をきっちり締めている松たか子の演技力がなかったら面白さ半減だったろうな。
井上真央の役、鵜飼ザコの役がわからなかったな。魚雷を開発した学者なのだが、身分を偽る必要もなさそうなのに正体を隠していたし、正体がわかってからも何を考えて回天を造った学者なのか、よく見えなかった。
NINGYO EAT A GEKIRIN が人間魚雷回天につながった瞬間まで、おもしろかった。
幕開、松たか子が飛び出してきて人魚としての仕草をすると、腕と胴が魚体になっている。見事!久しぶりに松さんの舞台を見れて嬉しかった。
言葉遊び、水中を見るような特殊なシートを道具に使った動きの面白さ、人魚を捕まえる話しがどこに転がって行くのか何も気にせず見ていた。
なので、一人一人が手にしたアルファベットの並び変わって「人間魚雷回天」が姿を現した時には驚いた。このアナグラムの完成まではおもしろい舞台が完成しそうだとわくわくしていた。
ここから後、回天出撃の様が何のひねりもなく素直に演じられていった。確かに重い事実だが、あまりにそのまま、戦後になって悲劇として語られるようになった物語の再現だったので、安易な終戦記念日ドラマを見ているような気分になった。
敵艦に何一つ損害を与えることなく、海の底に沈み窒息して息絶えていく若者に寄り添った人魚の松たか子が、鳴き声か悲鳴か判然としない声を挙げる。その一声で幕となる。この最後は見事。
幕開と終幕をきっちり締めている松たか子の演技力がなかったら面白さ半減だったろうな。
井上真央の役、鵜飼ザコの役がわからなかったな。魚雷を開発した学者なのだが、身分を偽る必要もなさそうなのに正体を隠していたし、正体がわかってからも何を考えて回天を造った学者なのか、よく見えなかった。