2月29日月曜日 18:40
渋谷TOHO CINEMAS

時代を1895年に設定して映画化したもの。TVを見ているとわかる仕掛けがちらほらとあって楽しい。

死体安置所の男装した人物が、TVのモリー・フーパーだったり、
TV判第一話、ワトソンがシャーロックに初めて会う直前の場面が1895年冬のロンドンでも再現されていたりといった塩梅。
シャーロックの兄役マーク・ゲイティスが、TVとは違って原作通りでっぷりと太った姿で出てきたのもご愛敬。

顔の見えない花嫁姿は結構不気味で、ワトソンの背後に立った時は怖かった。暗い映画館でみただけのことはある。

後半で、プライベートジェットに乗っているシャーロックのマインドパレスを我々が見ているのだという劇構造がわかるのだが、この辺からちょっと吸引力が衰える。
最後に、妖しい宗教集団に見えた人々が三角頭巾を脱ぐと、DV被害を受けた女性たちだったというのは、現代とのつなげ方が安易に流れて残念。

一人の夫への復讐を集団でやり遂げると言う流れは事件の解決として妙だ。

この映画、本筋が終わった後にメイキングがついている。
マーク・ゲイティスとスティーブン・モファットの二人が楽しそうに裏話しをしているのはTVで見た時同様、とっても無邪気。