10月19日月曜日 16:30
「壇浦兜軍記(だんのうらかぶとぐんき)」
阿古屋
玉三郎の阿古屋。
裲襠の豪華さは初演の国立以来、毎度のことなれど見事なものだなと見とれる。
三味線、琴、胡弓はどれも劇場中がシンと静まり返って、皆が聞くことに集中している。
中でも胡弓の演奏は、弓の運びの速いところで華麗な音色を聞かせて客席から嘆声が。
菊之助の重忠と亀三郎の岩永はいささか霞み気味。ただ、亀三郎は滑稽な仕草がきっぱりとしていてよかった。これは彼の持ち役になりそう。菊之助は次の阿古屋かな。
芝居を見に来たというより、とてもいい演奏会だった。だから身ごもっている阿古屋が景清のことを思って…というプロットはちょっと飛んでしまっていた。
「梅雨小袖昔八丈(つゆこそでむかしはちじょう)」
髪結新三
40分の休憩を挟んで、髪結新三を一挙に上演。
松緑の新三がエッジの立った男になっていて面白かった。元々彼には影があるから、この役柄にぴったりだ。
押し入れから出されたお熊を柱にもたれかかって見ている目つきがよかった。女を持て遊んだイイ男という雰囲気は中々感じられるものじゃない。
仁左衛門が序幕に結納を持ってくるだけの加賀屋藤兵衛、肴売新吉に菊五郎がご馳走で出て豪華な舞台。
仁左が出ると一気に華やいだし、「かっつお、かつお!」のちょっととぼけた声は菊五郎らしく軽いあしらいで楽しかった。
丁稚長松に息子の左近も出ていて、順調に役者への道を歩んでいるようでなによりだ。
「壇浦兜軍記(だんのうらかぶとぐんき)」
阿古屋
玉三郎の阿古屋。
裲襠の豪華さは初演の国立以来、毎度のことなれど見事なものだなと見とれる。
三味線、琴、胡弓はどれも劇場中がシンと静まり返って、皆が聞くことに集中している。
中でも胡弓の演奏は、弓の運びの速いところで華麗な音色を聞かせて客席から嘆声が。
菊之助の重忠と亀三郎の岩永はいささか霞み気味。ただ、亀三郎は滑稽な仕草がきっぱりとしていてよかった。これは彼の持ち役になりそう。菊之助は次の阿古屋かな。
芝居を見に来たというより、とてもいい演奏会だった。だから身ごもっている阿古屋が景清のことを思って…というプロットはちょっと飛んでしまっていた。
「梅雨小袖昔八丈(つゆこそでむかしはちじょう)」
髪結新三
40分の休憩を挟んで、髪結新三を一挙に上演。
松緑の新三がエッジの立った男になっていて面白かった。元々彼には影があるから、この役柄にぴったりだ。
押し入れから出されたお熊を柱にもたれかかって見ている目つきがよかった。女を持て遊んだイイ男という雰囲気は中々感じられるものじゃない。
仁左衛門が序幕に結納を持ってくるだけの加賀屋藤兵衛、肴売新吉に菊五郎がご馳走で出て豪華な舞台。
仁左が出ると一気に華やいだし、「かっつお、かつお!」のちょっととぼけた声は菊五郎らしく軽いあしらいで楽しかった。
丁稚長松に息子の左近も出ていて、順調に役者への道を歩んでいるようでなによりだ。