先日のことです。
ときどき朝の公園で会うお嬢さんがいるのですが、いつもお母さまが編まれた帽子をかぶっていて、彼女は編み物がとても得意だと話してくれます。
そこで、もしかしたらチェシャ猫の着ぐるみを毛糸で編んでもらえないかなと、お願いしてみることにしました。
いつものように犬を連れて公園に行きました。お嬢さんに、ほとんど利益はないこと、趣味の延長で編んでもらえるとうれしい、実物の人形の完成は2、3週間先になるから、それまでに考えてください、などを伝えていただきました。
犬の散歩から帰ると、そのお母さまから早速連絡がありました。で、過去のチェシャ猫と着ぐるみの写真をお見せしたところ、翌日には着ぐるみの試作品が出来上がっていました。
ちょっとびっくりしたものの、何点かこちらの希望を伝えたところ(お嬢さん経由です)、そんな手間がかかるものはお受けできないと断られてしまいました。
なんとまあ、あっさり話が終わったこと。
私としては、実物の人形を見ていただき、気に入ってもらえたら着ぐるみの細かい話をしようと思っていたのですが、インスタのメッセージ交換だけで、お名前すら教えていただけませんでした。
きっと、簡単なアルバイト程度に思われてしまったのでしょう。人形には興味がなかったようで、残念です。
まあ、それはともかく、今回のことで叔母を思い出しました。
彼女は、手編み機械編みレース編みなんでもこいの達人でした。彼女が近くにいたら、きっと引き受けてくれたのになあ、と。なにしろ、かわいい姪のお願いですからね、へへへ。
子供の頃、編み物は普通に生活の中に入っていました。
でも、今は完全に趣味の世界です。以前、絵本で、編み物を主題にしたお話を考えたのですが、今の子供には理解しにくいだろう、ママさん世代は編み物をしないし、セーターといえばフリース。と、ダメ出しをされたことがあります。時代は変わったのね。
でも、「編み物は得意だから、着ぐるみくらい編んでやってもいいわよ」という方がいらしたら、
ぜひご一報を。お待ちしております。