そんなラッパで豆腐屋さんは、自転車の後ろにお豆腐と水が
入った箱くくりつけて売っていたっけ。
小さい時分は、お鍋で買いに行ったなぁ。
油揚げや厚揚げも買えた。
いつからか、青いパックが登場して、家から鍋持たなくとも
道の途中で出会っても、買って帰れるようになった。
崩れないよう考案されたのかな?
まだ蓋はない。
青いパックに豆腐を入れたら、ポリ袋に入れて渡してくれる。
これで買い物カゴに入れたら、崩れない。
水気がこぼれてもいいようにビニール袋に入れてくれるのだ。
これで一段と買いやすくなった。
レジ袋などない時代だから、奥さまたちや、買い物を
頼まれた子供たちは、必ずカゴを持って買いに行く。
今のエコバックと同じ。昔に戻っただけだよね。
とはいっても、布やポリエステルの畳めるバックではない。
蔦やビニールで編まれた、しっかりしたカゴだ。
もちろん蓋は出来ないし、中にはガマグチが放り込まれている。
そんな平和なスタイル。
自転車に乗れる女性もまだ少なかったのか、一人1台自転車
なんてこともなかったので、みんな子供の手を引いて買い物だ。
八百屋さん、魚屋さん、お肉屋さん、豆腐屋さん、乾物屋さん
と、まぁ~どれぞれの店を周ったり、小さな小売店で買ったり。
軽いものから買って行き、カゴの中を整理しながら、最後が玉子。
割れちゃうからね。
そんな流れの中に、移動販売があったのが豆腐屋さん。
画期的だった。
あとあと同級生になったお肉屋さんの子の隣りが豆腐屋さんだったので
うちは、そこでもお肉ついでに買っていたっけ。
「パープーーー!!」
このラッパの音が「とぉーふぅーーー!!」って
聞こえていたのは、私だけじゃないよね。
