狗尾草(エノコログサ) | ふと、思うこと

ふと、思うこと

猫と美味しい食事で日々乗り切ってるアラカンおばさんの日常ブログです

道すがら、ついつい手に触れる高さにあるから
フワフワして気持ち良さそうだから
ブチっと摘んでは、振り回しつつ家路を辿る。

そんな帰り道の相棒「ねこじゃらし」

子供時代って何で一人でいると、鼻歌歌っちゃうんだろう。
ふんふふんって、自主制作のメロディーだったり。

一人でいる不安や寂しさを、紛らわせているのかな。
ねこじゃらしも、ある意味そんな役割があったのかもね。

でも親か近所のお兄ちゃんに教わった、動くねこじゃらしは
知らない友達に披露して、笑顔が見れると嬉しかったな。

穂先のふわふわだけ千切り、逆さまにそっと握って
グニグニすると、ズンズンズンって上に上がってくる。
ただそれだけなのに、不思議で面白かった。

何回も何回も遊べる。

時に、その穂先をビーっと爪できれいに剥ぎ取っては
ただ単純な爽快感と満足感を得る。

たまにしっぺ返しを喰らい、引き抜く時にその鋭い葉で
スーっと手の平や指を浅く切ったりする。

彼らも黙ってやられちゃいないやね。


大人になって猫を飼いだした頃、本当にその名の通り
ねこがじゃれるのか試したが、我が家に来た子猫は
思いっきりじゃれてくれた。

名前に嘘はなかったよ。

そして中年になった今でも、急いでない道すがらには
その柔らかな、ねこじゃらしの穂先を触ってしまう。
誰もいない時には鼻歌さえも。