さよなら | 置き場

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歩いても歩いてもさ
道無き道続いて足がもげてしまいそうだ
寧ろ朽ちてしまえばそれはそれでいい

太陽は無常に僕を照らし
木々は行く手を阻む
携帯圏外僕も圏外限界
もう歩いていけないや
どうしてこんな風になったんだ

いつもない上履き
机には虫と菊の花
誰もかれもが僕をいないとおもっているんだ
こんなことされてるんだよねぇお母さん

先生弱いものイジメは良くないって
言ってたのにさ
どうして、気付いてくれないの

だから道無き道歩いて
果てる迄地獄の入り口を探してるんだよ
結局お母さんも、お父さんも
僕がイジメられてるって気付かないままだ

手紙に書いたのは
クラスメイト一人一人の名前とお母さんとお父さんに感謝の文字
ありがとう
さよなら
僕はあなたたちに大変感謝しています
僕は本当は居てはいけないから
生まれてくるべき人間ではないこと気付かせてくれてありがとう

腕を目一杯広げた位のロープを見つけたよ
先人のかな
足は宙に浮いて
苦しくて喉を掻き毟ったけど
次第に白くぼやけて

僕は本当に居なくなった

やがて僕は腐り地面に落ちて食われていく
白い塊になって誰だかわからなくなるよ
これでいいんだ

これで皆幸せ