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エリアトラウトシーズンに入り、ヴァルケイン狂の私宛に「さっさとニューロッドのインプレあげんかい」とせっつかれましたので、早速ご紹介致します!


  DainsleiF Code Graigan 6'1L


大きな反響を呼んだDainsleiF6’1L LTDをベースに、スプーニング・プラッキング・あらゆる状況に高次元で対応。様々なメソッドへの汎用性を追求したレギュラーファーストテーパーはクセの無いシャープな操作感に加え、魚の動きに機敏に追従するしなやかさを併せ持つ。手にした瞬間に鼓動が高ぶるCodeGraiganシリーズの中核をなすオールラウンダーロッド!




曲がりかたはこのような感じ。オーソドックスにしなやかなティップがすっと入り、ややトルクのあるベリーがきっちり絞られ、パワーのあるバットでしっかり主導権を握れる。


  使用感<キャストフィールやフッキング>


元々ダーインスレイヴ61L LTDというやや強めなLクラスをベースにしているため、キャスト時の張り感は強めな印象。しなやかに曲がりピシッと投げられるのだが穂先の収束が速く狙いがつけやすい。風の強い冬でもしっかりスプーンを飛ばせる。

フッキングは巻き特化のロッドらしい、負荷がかかるとすっとティップからベリーにかけて入り、それを待ってからしっかり合わせるようなイメージ。

エステル、ナイロン両方を使用したがフッキングのイメージは変わらず、良いアタリをしっかりロッドに乗せてから合わせましょうね。無理やり掛けに行ったりしないでね。とロッドが囁いてくるかのようなオーソドックス感。

無理やり掛けに行くことは不得手だが、反面初期掛かりが起きさえすれば小さいアタリや口の端にかかったバイトも絡めとりキャッチまで持ち込めるしなやかさが素晴らしい。キャストフィールの固さが、掛けてからは一切感じられないマイルドなフィーリング。

普段かなりピンピンのロッドを使っている私ですが、感度はそれと比較しても上々。非常にわかりやすく手元に伝わるアタリとティップの動きに変化が出る。ただ、その変化を掛けに行くとロッドに嫌われる。あくまでも情報は情報として、バイトはバイトとしてしっかり区別することでこのロッドの真価がわかりそう。



総評 



以前、ヴァルケインファン感謝祭で触った時のインプレッションも同様の事を述べたが、一言で言うと

「ネオクラシカルスタンダード」なロッド。

情報量、キャストフィーリング、エステルラインを使った時の柔軟性や、細かな誘いをいれやすい操作性は今時のロッドのそれ。

ただ、バイトからフッキングに至るまでのプロセスはしっかり良いバイトをアングラー側が取捨選択し、ロッドに重みを乗せてからフッキングする、ややクラシックなイメージ。

魚のバイトへの追従性の高さが非常に優れているため、バイト時間が長く合わせの間を持ってくれるので、魚を掛ける、合わせる、ファイトする、ばらさずキャッチするまでのプロセスが非常に楽しい。

車で例えるなら、かつてのAE86を最新技術でリメイクしたGR86と言ったところ。走りの楽しさは変化させずに今時の安全性能や流行りのスタイルに組み込める汎用性が非常に魅力的だ。

今、どのメーカーも契約プロスタッフモデル=ハイエンドモデルとして売り出し、各々強烈な個性を携えて釣り場を席巻している。

そんな中、強烈な売り文句も大会での華々しい実績も持たないこのロッドは地味に映るかもしれない。

ただ、釣りの基本である狙ったところにキャスト、思うがままのルアー操作、反転したバイトを逃さず乗せてフッキング、そしてばらさないランディングからキャッチと言った基本的な要素をハイレベルに実現したこのロッドは、まさしく機軸となる新たなダーインスレイヴシリーズとしてふさわしい一本だと思う。

是非手に入りやすい今のうちに、手にとってみてください(^-^)