出たな、如来蔵!シリーズ大乗仏教が完結 | 釈迦牟尼スーパースター ~仏教のつれづれ~

出たな、如来蔵!シリーズ大乗仏教が完結

たいへん楽しませていただいた春秋社の「シリーズ大乗仏教」全10巻が
この1月にいよいよ完結しました。
10冊目に出たのは『如来蔵と仏性』(巻数としては8巻)。

出たな、懸案の如来蔵…。

安易に一言では言えませんが、これは

「一切の衆生は如来という本性を有している」(『宝性論』)

といったお話です。

汚れちまっているけど、その汚れを取り払えば、みんな本来は仏、みたいな。

日本人でいうと、たぶん95%ぐらいはシンパシーを感じて、
ごく一部の仏教ファンは激しく嫌っているお話です。

激しく嫌っている人は、だいたい『縁起と空―如来蔵思想批判』
(松本史朗先生)などを経由しているのだけど、
松本先生も『如来蔵と仏性』には登場しています。


かくいう私も、如来蔵にはどうも乗っかれないクチ。
乗れなくてもわかりたい(もしかして乗れるかも)と思って
この巻を楽しみにしていました。

第1章の下田正弘先生の部分(90ページぐらいあるよ!)を
読んだところですが、私の頭ではよくわからなーい!
とりあえず、下田先生が、初期仏典は嫌いで大乗仏典が猛烈に好き、
ということはよくわかりました。いや、前からわかってたことだけど。

このシリーズは、あまり本屋さんにない上に、
目次とかも出ていないので、ネットで買うにも躊躇すると思います。
なので、画像でのせておきます。私は春秋社の回しものではないです。


字がちっちゃいけど、拡大したら見えるのではないでしょうか。






ほんと、どの巻も面白いよ!
如来蔵と仏性 (シリーズ大乗仏教)

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