瞑想の体系を頭で理解する「仏教瞑想論」が面白い(講座も)
朝日カルチャーセンターの仏教関係講座が、かなり充実しているということを発見して、こんな講座に行ってみた。
全3回で、まだ1回目だけれど、すごく面白かった。
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仏教瞑想論 - 初期経典と東南アジアの瞑想 (新宿)
東京大学大学院教授 蓑輪顕量 先生
インドに成立した仏教の瞑想方法は、サマタとヴィパッサナーと呼ばれる。それぞれ止と観と翻訳されるが、それらが生まれた背景を考えながら、止と観との特徴を探りたい。次に、それらが、東南アジアの仏教国であるタイやミャンマーで、どのように継承されているかを考察する予定である。(講師記)
2013年 2/22、3/1、3/8 金曜 18:30-20:00
(3回計)会員8820円 一般10710円
http://www.asahiculture.com/LES/detail.asp?CNO=200379&userflg=0
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1回目は「止(サマタ)」、次が「観(ヴィパッサナー)」。
瞑想実践講座ではなくて、なぜ・どのように仏教の瞑想が
行われてきたかを、お経などを参照しながら教わる。
蓑輪先生は、学生時代から瞑想をしていたそうで、
理屈だけではない体験的なお話もあって新鮮。
瞑想の成果なのか、とっても穏やかな先生だ。
瞑想という方法は、仏教以前のヴェーダ時代からあったどころか、その前のインダス文明時代からあったそうだ。インダス文明時代のコインに、瞑想している絵が描かれているという。アーリア人が入ってくる前の、ドラヴィダ系の人が、すでに坐って瞑想していたそうだ。
想像するに、インドは暑いから、普通に考えて、樹の下などで坐ってじっとしますよねえ。そのうちに、「ん?なんか心が静まってきたぞ」てな感じで、瞑想法が生まれてきたのではないかしら。
この著書を読むのもいいと思う。易しい言葉で、瞑想の全体像がわかる。