「近江路の神と仏」展で右遶三匝してきた | 釈迦牟尼スーパースター ~仏教のつれづれ~

「近江路の神と仏」展で右遶三匝してきた


琵琶湖をめぐる近江路の神と仏 名宝展」(三井記念美術館=三越前駅すぐ 201298日~1125日)に行ってきた。


近江路といえば十一面観音が有名だが、今回はあまり主だった十一面観音は来ていなかった。



展示室4の真ん中の椅子に座って、ぐるりと23体の仏に囲まれていると、もう何もかも大丈夫、という気持ちになる。



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葛川明王院の千手観音(重文)は、手に持っているものが間近で見られてよかった。化仏(小さい仏像)や蓮華、金剛杵や矢など様々な武器類・・・どんな悩みでもドンと来い、という頼もしさだ。



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仏像展って意外と何をしていいかわからない。仏像を眺めて説明書きを読むと、もうやることがない。そこで、私はこんなふうにしてみる。



 合掌、遶三匝(うにょうさんそう)

遶三匝とは、仏の回りを右回りに3回回る礼拝の作法。仏典によく、右肩を見せて回った、とある。仏像展は後ろに回れる展示が時々あるので、これができる。今回も、釈迦誕生像の回りを3回回った。こっそりやらないと変な人と思われる。



 観仏

仏像はただ拝むだけでなくて、その姿を脳に焼き付けて、目を閉じても脳内に仏が現われるようにする観仏のために使われたそうだ。それに倣って、仏像の上から下までをスキャンするようにジーッと眺めて目を閉じると、一瞬、仏の残像がみえる。本当は何度もやっていつでも仏が観えるようにならないといけないのだが、真似事だけでも。



周りを見ると、合掌している人はほとんどいない。けれど、手を合わせるだけで、美術館がちゃんと宗教空間に早変わりするから不思議だ。




奥様は、すぐ横の日本橋三越の地下で夕飯を買って帰るとよろしいですわよ。

福井県の「若狭小浜 丸海」の直営店が三越にあって、そこの浜焼き鯖(串にさして丸ごと焼いた鯖)が好きだ。なぜか温めずにそのまま食べるほうが美味しい。





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