祝!増谷訳『阿含経典』シリーズがやっと文庫化
今日本屋さんに行って初めて知ったのだが、
長らく絶版だった『阿含経典』(筑摩書房・増谷文雄訳、初版1979年、全6巻)
がついに、ちくま学芸文庫から文庫化され始めた。ブラボー。
第1巻は8月8日発売、第2巻は9月のようだ。
私は古書店でもとの本を揃いで買って読んだのだが、
とても読みやすい訳だった。
パーリ語の阿含経典は
1)長部
2)中部
3)相応部
4)増支部
5)小部
があるが、増谷シリーズは相応部(サンユッタ・ニカーヤ)から
ピックアップしたもの。
相応部は、いま春秋社からリリースが始まっているけれど、
なんせ1冊7000円以上するのが泣ける。
もっと詳しい大蔵出版の片山一良訳は1冊9000円以上。
プロ・セミプロでない仏教ファンなら、
まずはちくま学芸文庫の増谷版(1890円)を読んでみたらいいと思う。
第1巻の冒頭には、「総論」として
阿含経典の全体像が解説されていてる。(種本だと85ページ分)
30年以上前の本なので、学問的には古いのかもしれないが、
わたしは読んでおもしろかった。
阿含経典1 存在の法則(縁起)に関する経典群 人間の分析(五蘊)に関する経典群 (ちくま学芸文庫)