酒飲み仏教徒の友、ステキな大乗戒 | 釈迦牟尼スーパースター ~仏教のつれづれ~

酒飲み仏教徒の友、ステキな大乗戒

『シリーズ大乗仏教 大乗仏教の実践』(春秋社)
第7章「大乗戒 インドから中国へ」(船山徹著)のメモ。
説明する努力はまったくしていない、自分用メモです。


菩薩戒はインド大乗仏教のある時期に
鍮伽行派の人々のあいだで成立した。
(「鍮伽師地論」の本地分の菩薩地の戒品に詳細が説かれる)

5世紀に長安で訳された「十誦律」( 説一切有部)ほか
4種の律が中国に入ってきて、みんな一生懸命勉強した。


そのころ、中国の西のほうに
インド人僧侶の曇無讖(どんむせん、385-433)が来て
大乗の経典や論書を次々に翻訳した。
そのうちの一つが、菩薩戒を説く「菩薩地持経」。


インド由来と称しつつ実は中国が独自につくった
「梵網経」に記される。
十重四十八軽戒(重い戒が10、軽い戒が48)

10の重い戒とは
・生き物を故意に殺すな
・ものを盗むな
・(邪な)性交をするな
・嘘をつくな
・酒を売るな
・仲間が犯した罪をむやみにあげつらうな
・自賛毀他をするな
・布施を惜しむな
・怒りに打ち震えるような状態になるな
・仏法僧の三宝を誹謗するな


というわけで、わーい、めでたく酒が飲める!
(売るな、ですからね)

酒飲みのわたくしは、
信心は初期仏教だけれど、戒は大乗戒だけを採用することにする。


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