知る人ぞ知る?ガンダーラ仏のコレクション(松岡美術館 白金台)
ガンダーラ仏のコレクションがある松岡美術館という
私設美術館を知っているだろうか。
東京・港区白金台の住宅地にあり、白金住民に聞いても知らなかった。
大正~昭和の事業家・松岡清次郎さんが
蒐集した美術品が展示されている。
今日はじめて行ってみたが、なかなかよかったです。空いてるし。
ガンダーラ美術研究の第一人者、宮治昭先生が図録の解説を書いていて、ツボをおさえたしっかりしたコレクションだと評価していた。
松岡翁が最初に買ったという「菩薩半跏思惟像」(3世紀)は、
いかにもインドの王族という風情のヒゲをたくわえた菩薩が、
物憂げに想いにふけっている。
お釈迦さまの生涯がを表わした「仏伝図」(3世紀)は、
21場面の浮き彫りで、これだけ揃ったものは貴重だという。
なかでも、宮治先生が注目しているらしいのは、この「仏陀説法図」。
法華経などで、説法するお釈迦さまからビーム光線のように
光が出て、三千大世界の諸仏が姿を現す、
という「光明神変」シーンがあるが、
その大乗美術への移行期とも見える、とのこと。
同じ展示室には、ヒンズー教の像もあった。
ガラス越しに見える庭には大きなもみじの木があって、
紅葉の時期もよさそう。
http://www.matsuoka-museum.jp/
一時期、シロガネーゼだとかがブームになって、
観光客がやってきたプラチナ通りを少し入ったところだが、
プラチナ通りは単なる通りで、別におもしろくありません。

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