ボストン美術館展の仏画仏像を見てきた | 釈迦牟尼スーパースター ~仏教のつれづれ~

ボストン美術館展の仏画仏像を見てきた

東京国立博物館(上野)でやってる「ボストン美術館 日本美術の至宝」 展に
行ってきた。
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特別展「ボストン美術館 日本美術の至宝」
平成館 特別展示室 2012年3月20日(火) ~ 2012年6月10日(日)
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桜が満開の日曜で、博物館も「混雑してます」と看板が立っていたが、
全然だいじょうぶだった。


ほとけ関係は、法華堂根本曼荼羅図(8C)や普賢延命菩薩像(12C)
といった仏画17点や快慶の弥勒菩薩立像 (12C)など仏像4点。

保存状態というか修復状態がすごくよくて、
仏画の細い線もくっきり見えてかなり見ごたえがあった。


近代ものも、豪華なラインナップ。
若冲の鸚鵡図は、羽がレースのように透けていて、一体どうやって
書いたのだろう、と見入ってしまった。
光琳の松島図屏風は、すごく洒落ていて都会的で、
静的な花鳥図とは違う魅力があった。


釈迦牟尼スーパースター ~仏教のつれづれ~

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あと、笑ったのが江戸中期の「邸内遊楽図」。
豪邸で、たくさんの人が酒を飲んだり踊ったりしている「遊楽図」は
当時、流行したそうだ。
そこに描かれた遊んでる人は、武士と、数十人ものお坊さんなのだ。
三味線をひいたり、女をはべらして酒を飲んでたり、
とんだナマグサ坊主たちが描かれている。
別に僧侶たちの腐敗というスキャンダラスな匂いもなく、
つまり坊さんが酒と女と遊びに浸っているのは
当時よくある普通のことだったのだろう。しょうもないなあ。


釈迦牟尼スーパースター ~仏教のつれづれ~

これは今回の展示作品ではないが、遊楽図とはこんな感じの絵。


ところで今日4月8日は、お釈迦さまの誕生日(南伝仏教では別の日だけど)。
博物館近くの寛永寺で、花祭りの花御堂(水盤の上に釈迦誕生像があって
頭から甘茶をかける)があったので、甘茶をかけてお参りしてきた。


釈迦牟尼スーパースター ~仏教のつれづれ~


博物館の中も、桜が咲いていて、とても気持ちがいい。
上野公園はブルーシートを敷いてドンチャン騒ぎだろうが、
静かにお花見をしたければ、博物館敷地内をお勧めする。
特に、左手の法隆寺宝物館のあたりは、枝垂れっぽい巨大な桜と、
新芽が出始めた巨大な柳の枝が風にそよいでいて、
ほとんど誰もいなくて、浄土のようだった。
花見だけでも、入場料1500円の価値はある。



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