疑り深い人にもお勧め（『宮崎哲弥 仏教教理問答』）
サンガから新刊案内メールが来た。
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『宮崎哲弥 仏教教理問答～連続対論 今、語るべき仏教～』
宮崎哲弥 (著)
発売予定：2011年12月22日
定価：本体1600円＋税
ISBN：9784905425007 C0015
目次
問答一 白川密成 『太陽を曳く馬』をめぐって
問答二 釈徹宗 浄土真宗は仏教か、超仏教か？
問答三 勝本華蓮 問いかけの本源へ
問答四 南直哉 不死の門をいかに開くか
問答五 林田康順 仏教にとって救済とは何か
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仏教者を自任する評論家・宮崎哲弥による僧侶5人との連続対論。
若手論客から知性派文献学研究者まで、各宗派精鋭の僧侶たちとの
激烈なるバトル！
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雑誌『サンガジャパン』に連載されていたもので、
そちらで読んだのだけれど、面白かった。
即効で救われたい・癒されたいみたいな人には向かないけれど、
私のように疑り深い人間や、仏教を探求したい人には面白いと思う。
宮崎さんの書いたものは、論壇デビューした頃からけっこう読んでいた。
今はなき『宝島30』（1993～1996年ぐらいか）という、
とても面白かった若向き論壇誌で、
「夫婦別姓に反対」という論陣を張って
若手保守みたいな感じで話題になった。
その当時の宮崎さんを何度か見かけたことがあるけど、
通販のオバチャンスパッツ＋ゆるいＴシャツ、みたいな格好だった。
宮崎さんが雑誌などで紹介する仏教本はたいてい良書で、
参考になったので感謝している。
宮崎さん自身は、龍樹の中観派だそうだ。
その後、急速にメジャーになってスーツを来てＴＶ出演が増えて、
評論家筋から「物書きじゃなくてテレビの人でしょ。
だってまともな単著を書いてないじゃん」と見られているのがちょっと残念。
仏教に関する、がっつりオタッキーな単著をいつか書いてほしいものだ。
