酒井抱一の珍しい仏画を見てきた(酒井抱一と江戸琳派の全貌展) | 釈迦牟尼スーパースター ~仏教のつれづれ~

酒井抱一の珍しい仏画を見てきた(酒井抱一と江戸琳派の全貌展)


「生誕250年記念展 酒井抱一と江戸琳派の全貌」という展覧会に行ってきた。

千葉市美術館  11月13日(日)まで
http://www.ccma-net.jp/exhibition_end/2011/1010/1010.html


琳派(りんぱ)というのは、金箔や金泥の上に、四季折々の
お花が描いてあるような絵だ。
私は大好きで酒井抱一も主だったのは見ているのだけれど、
今回は珍しく仏画が出ているとのことで行ってみた。


釈迦牟尼スーパースター ~仏教のつれづれ~


酒井抱一(1761-1826)は大名家のお坊ちゃんで、
趣味人で吉原通いが大好きな遊び人なんだけど、37歳で出家してるんですね。
でも50歳で吉原の高級遊女を身請けして内妻にしたりしてて、
次男坊のアリバイ的な出家だったようだ。


仏画は数点で、やっぱり花鳥風月の絵のほうがいいと思ったけれど、
この「青面金剛図」は素敵だった。

絵の周りの表装がまたかっこいい。織物に見えるけれど、。

琳派お得意の「描表装(かきびょうそう)」というやつで、

赤金の細かい模様も、その周りの花も、筆で描いてあるのだ。

ほかの仏画では、紺紙金字のお経をびっちり表装に描いたものもあった。


釈迦牟尼スーパースター ~仏教のつれづれ~  かっこいいでしょ。


酒井抱一や弟子が描いた「白衣観音」もあった。
仏像で白衣観音て見たことがないので調べたら、
あの巨大な高崎観音や大船観音はそうなんですって。
インド由来の観音だけれど、中国の禅画でよく描かれたそうだ。
聖母マリア風の白いヴェールを被っているので、
勝手にマリア観音と名づけた。
このヴェールは、像よりも絵画向きだ。



でも展覧会自体は、抱一作品160点+ほか160点(入れ替えあり)もあって、
疲れるぐらいに見ごたえがあった。
絵に興味がなくても、お花が好きな人なら、感動すると思う。

千葉市美術館は11月13日で終わってしまうけれど。
この美術館の上にあるレストランは、見晴らしが良くて、
ステーキや鶏のソテーなどのランチが美味しいです。
日曜に行ったけれど、そんなに混雑してなかった(最終日は混むかも)。


<巡回情報>

細見美術館(京都)←琳派をたくさん持ってる美術館
2012 年4 月10 日~5 月13 日
http://www.emuseum.or.jp/

※姫路は千葉の前に終了


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