知恩院の宝冠釈迦像公開&法然歌舞伎
先日、増上寺(浄土宗大本山)・三解脱門の釈迦三尊像が公開、と書いたが、
浄土宗総本山の知恩院・三門の釈迦像も11月に公開される。
知恩院のほうは、今までも年に何回か公開されていたけれど、
わたしはまだ見たことがない。
秋のライトアップとセットだということで、なんだか混みそう・・・。
====「知恩院ライトアップ2011」HP(笑)より===============
2011年の知恩院ライトアップでは、元祖法然上人800年大遠忌を記念いたしまして、
三門の内部を特別に公開いたします。
三門は元和7年(1621)、徳川二代将軍秀忠公によって建立。
高さ約24メートル、幅約50メートル、現存する木造建築として国内最大の二重門。
楼上内部には、釈迦牟尼仏像を中央に十六羅漢像が安置されている
(いずれも重要文化財)。
壁や柱の細部にまで迦陵頻伽や天女、飛龍が極彩色が施され、
狩野探幽をはじめとする狩野一派による天井画が描かれている。
期間: 2011年11月5日(土)~11月27日(日)
拝観時間: 17時30分~21時30分(受付終了21時)
場所:三門(国宝)、御影堂(国宝)、阿弥陀堂、友禅苑 他
拝観料: 大人800円(高校生以上) 小人400円(小・中学生)
http://www.chion-in.or.jp/chion-in/10_lightup/2011_aut/index.html
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しかも、知恩院の釈迦像は、ちょっと変わった「宝冠釈迦如来」なのだ。
如来のあのパンチパーマではなくて、
冠をかぶって、瓔珞 ( ようらく、アクセサリー)をつけた姿。
菩薩のようだが、如来ということになっている。
てもとにあまり情報がないのだけれど、
鎌倉時代~南北朝時代の禅寺で流行った形式で、
別名「華厳の釈迦」とも言われるそうだ。
華厳経の盧遮那仏が宝冠を被っていて、盧遮那仏とお釈迦さまは
実は同じということから、宝冠釈迦如来がつくられたのだとか。
(にわか調べなので、あてになりません。
盧遮那仏といえば奈良の大仏だけれど、あのかたはパンチパーマだ)
でも確かに、鎌倉の禅寺・円覚寺や建長寺は宝冠釈迦如来で
検索するとブログに書いている人が・・・って、これ私だわ。
そういえば、建長寺の宝冠釈迦如来を、見たことがあった。
http://ameblo.jp/nibbaana/entry-10618992623.html
宝冠釈迦如来は、像としてはとても素敵なのだけれど、
これをお釈迦さまだというのは、
かなりむちゃくちゃな話だよなあ、とは思う。
知恩院には今年の夏に行ったけれど、この三門には圧倒された。
「なんまんだぶの総本山でございます」という迫力の巨大さ。
それに、お坊さんや、納骨している檀家さんがたくさんいて、
観光寺でなくて現役寺らしい活気があった。
知恩院の釈迦像公開を見たいけれど、混んでるのは嫌で、
お金が余っている人には、こんなツアーもある。
朝日新聞を読んでいる人なら知っているであろう
「アスパラクラブ」というよくわかんない会員組織があって、そこが企画した
「知恩院三門内部拝観+法然歌舞伎」のツアーだ(10月19日)。
京都・南座で新作歌舞伎「墨染念仏聖(すみぞめのねんぶつひじり)
法然上人譚(ほうねんしょうにんものがたり)」を観て、
そのあと知恩院に行くという企画。
https://aspara.asahi.com/column/profile2/entry/JGyVyH2FIV
この歌舞伎は、法然上人没後800年を記念して
(おそらく浄土宗の出資で)つくられたもので、
法然を演じるのは、あの坂田藤十郎だ。
坂田藤十郎といえば、元国交相・扇千景のダンナさん。
数年前に京都のホテルで、部屋から帰る舞子さんに、前をはだけて
下半身露出でお見送りした瞬間を写真週刊誌に撮られたポロリ事件によって、
ポロリ人間国宝と呼ばれる人だ。
そういう煩悩の権化が法然を演じるのは味わい深いが、
歌舞伎通によると、ほんとうにすごい国宝だそうだ。
私もお金と時間があれば、法然歌舞伎+知恩院に行ってみたいけれど、
あいにく両方ともない。

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