スマナサーラ長老の瞑想会に行ってみた | 釈迦牟尼スーパースター ~仏教のつれづれ~

スマナサーラ長老の瞑想会に行ってみた

今年は瞑想をやってみよう、と思っていたのですが、
ようやく先日、瞑想会に参加することができました。

日本テーラワーダ仏教協会、泣く子も黙るA.スマナサーラ長老の
法話&ヴィパッサナー瞑想会です。
幡ヶ谷のゴータミー精舎で、参加者は60人以上いたと思います。
初めて参加する人も多くて、安心しました。

(仏教の講演とかいくと、高齢男性が多くて加齢臭むんむんなのですが、
テーラワーダ仏教協会のイベントは若年~中年の男女も多いです)。
いちおう電話で空きを問い合わせて行ったほうがいいかもしれないですね。


まずパーリ語での仏典読誦。
わからないなりにカタカナのルビを読んで声を合わせましたが、
ほとんど暗記している方もいてびっくりしました。

それから、長老の法話と、質疑応答。


そのあとが瞑想の時間です。
坐禅と同じように坐って、
まず「死体になってみましょう」と、微動だにしないようにする。
それから、スローモーションで右手をゆっくりゆっくり上げて下げ、
頭の中で「右手、上げる、上げる、・・・下げる、下げる」と”実況中継”をします。
それから、初心者には一番やりやすいという歩行瞑想。
長老いわく「悟りへのパスワードは”実況中継”」だそうです。
(詳しくは、テーラワーダ仏教協会のHPを見てください)
http://www.j-theravada.net/  (スケジュール等)
http://www.j-theravada.net/4-vipassa.html  (実践法)
http://www.j-theravada.net/sakhi/pali_sutta3.html (教義上の解説)


瞑想以前に、ふだんいかに自分の姿勢が悪かったかを実感しました。
「骨盤の位置をきちっと定めて、
背骨の骨を下からひとつずつ真っ直ぐに積み上げるイメージをしつつ、
最後にそっと頭を添える。肩にはみじんも力を入れない」
そのような長老の指導の通りやると、背筋が伸びて実に気持ちいい。


初期仏典で、お釈迦さまが口を酸っぱくして
「怠るな」「放逸であってはならぬ」と言っていますが、
姿勢がグダグダなのは「怠り」の第一歩なんですね。

別のフロアでは、経験者が自主瞑想をやっていました。
何人も人がいるのに、物音ひとつせず、仏像があって、
間を縫って協会の猫が歩いている光景は、慌ただしい日常と別世界でした。



釈迦牟尼スーパースター ~仏教のつれづれ~

実践用DVDも出ているようです

ヴィパッサナー実践&慈悲の瞑想[DVD]


釈迦牟尼スーパースター ~仏教のつれづれ~

こちらは本。
自分を変える気づきの瞑想法【増補改訂版】


2~3時間の瞑想指導のあと、なんだか体が軽く火照っているようで、
俗っぽい感想ですが、しつこい肩凝りが消えていた。
長老は「そういう現世利益はいっさい期待しないでください」
と苦笑していましたけれども。


そして「(悟りへの)乗り物は教えました。乗るかどうかはご自由に」と長老。
この、おせっかいを焼かない初期仏教のスタンスが私は好きなのです。
(協会のイベントに何度か参加しましたが、名前やメルアドも聞かれなければ、
入会勧誘もされたことがありません)。


法話&瞑想会の参加費は喜捨(お気持ち)とのことですが、
個人的には4000~5000円以上は礼儀じゃないかな、と思いました。
計5時間以上も時間を割いてくださるわけですからね。


後日、友達に「頭の中で、右手、上げる、上げる、上げる・・・とやるんだよ」
と言ったら、「なんかアブな~い」と言われてガックリきました。
友達は、オウムの麻原の「修行するぞするぞ」を思い出したようです。
私も仏教知識がないときは、「ヴィパッサナー瞑想」と聞いて、
怪しい新興宗教の瞑想かと思ったのですが、そんなんじゃなくて、
世界の南伝仏教の僧院でちゃんと実践されている方法です。


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