やけくそ気味の「通勤瞑想」
仕事と雑事でGWが吹っ飛びそうな今日このごろ、心はざわつくばかりです。
苦しまぎれに「通勤瞑想」を思いついたのですが、
こんなのはありなのでしょうか。
以前、一度、スマナサーラ長老の講演会で
瞑想の超基礎をやってみたことがあります。
たとえば歩行瞑想であれば、
長老いわく「実況中継」、地橋秀雄氏いわく「ラベリング」で、
足の動きを意識しながら「右」「左」「曲がった」「止まった」
などの言葉を、ひたすら頭に浮かべ続けると。
そういう客観的な言葉を頭に敷き詰めることで、
頭のガラクタ=邪念が、追い出されるというのです。
ほうっておくと、
「昨日の上司の言葉、あれはほんとにムカついた」とか
「今日なに食べようかな」など頭にガラクタが浮かんでは消え
するので、それを追い出すわけですね。
禅の瞑想の「何も考えない」(なんですよね?知らないけど)
とは、対極的といえば対極的です。
春秋社から瞑想本を出している地橋秀雄氏のHP
http://www.satisati.jp/index.htm
歩行瞑想の実践法
http://www.satisati.jp/2-2page.htm
日本テーラワーダ仏教協会の
ヴィパッサナー瞑想のページ
http://www.j-theravada.net/4-vipassa.html
本来は、スローモーションで、静かなところでやるべき歩行瞑想ですが、
時間がないからヤケクソだ、通勤中に普通に歩きながらやってしまえ、
ということで、最近やってみています。右、左、右、左、とね。
こんな邪道な方法でも、それなりの収穫はありました。
それは、
「自分の頭に浮かぶことは、心底ろくでもないことばかり」
と実感したことです。
仕事に向かう途中って、今日の段取りを考えたり、
何かヒントが浮かんだりしてると、自分で思っていたんですね。
でも、そんなの1秒ぐらいしか浮かんでいなくて、
右・左・右・左で塗りつぶしても、なんら支障はなかったのです。
右・左のあいまに浮かぶ想念といえば
「間に合わないという何か嫌な感じ」とか、「メンチカツの映像」とか、
ほんとうにガラクタばかりで我ながらびっくりしました。
そういう想念が浮かんだら、
「焦り」とか「嫉妬」とか「メンチ」とか実況中継をしまして、
これはなかなか気持ちのよいものです。
肩こりも和らいできたようです、というのは気のせいか?
インスタントな「通勤瞑想」では、たぶん効果薄ですが、
ガラクタのまま歩くよりは良いような気がしています。
にほんブログ村