中村元先生のナマ声講座「こころをよむ仏典」
出版業界というのは12月がやたらと落ち着きがなく、
ちっとも仏の世界に浸る時間がございません。
何がストレスって、これがいかん。
で、通勤途中にこんなのを聞き始めました。
バーン。
中村元先生の音声講座「こころをよむ仏典」。
いまどきカセットテープですよカセットテープ。
昭和60年に放送されたNHKラジオ講座、全26回をテープ13本にしたものを
こないだ例によってヤフオクで、5000円ぐらいで落札したんですわ。
これをちっちゃいラジカセで聴きながら歩いとる変な人なわけです。
第1-2回は、おなじみの最古の仏典「スッタニパータ」。
「もろもろの欲望には患い(うれい)がある」。
このたった一言だけでも、自分のものとできたら。
どれだけ人生が変わることでしょうか。
このテープは、スッタニパータに始まり、ダンマパタやミリンダ王、
法華経ほか大乗仏典をひととおり通って、真言密教「理趣経」で終わるという、
仏教通史のようなすぐれもので、折々にブログに書くかもしれません。
そのように、知るべき仏教世界は無限にあるわけですが、
「もろもろの欲望には患い(うれい)がある」。
このたった一言だけでも、自分の生に生かしたいと思うのでした。
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