お釈迦様時代の宗教改革者たち(長阿含27経 沙門果経)
遅々として進まない「阿含経典」読みですが、
今日は長阿含27経「沙門果経」を読みました。
これは、お釈迦さま時代の宗教改革者たち、
いわゆる「六師外道」の思想を紹介した有名なお経です。
阿闍世王が、昼のように明るい満月の夜に、
誰か沙門やバラモンの話を聞いて心を静めたいと考えます。
王は、かつて父親を殺した罪の意識を抱えているのです。
そして、500人の妃を500頭の牝象に乗せ、
引き連れて、お釈迦さまのいる園に行きます。
講堂にはたくさんの沙門がいるのに、
ひっそりと静まりかえっていて、
その中にお釈迦さまも静かに座っています。
このへんの文学的な情景にまずシビれます。
そして阿闍世王がお釈迦様に訊ねた質問がすごい。
「沙門にこの世で何の果報を得るのか」
簡単に言うと、
「みんな働いているのに、あなたがたは
そんな修行をしていて、いったい何の意味があるのか?」と。
このお経については、
スマナサーラ長老がパーリ語版を解説したものが
ネット上に掲載されていました。
とてもわかりやすいので、ご一読を。
↓(その1)。めくっていくと続きがあります。
http://www.j-theravada.net/explain/syamonka-0.html
「外道」という言葉は、とんでもない人たちのようなイメージですが、
みな真摯な宗教改革者であったこと、
そしてバラモン教に対する強烈なアンチが根っこにあったことを、
上記の解説から感じました。
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