”多世界解釈”に全く歯が立たず(科学と仏教の接点5)
東京禅センター主催の連続講座「科学と仏教の接点」第5弾に行ってきました
(10月30日、東大駒場キャンパス)。
仏教学者の佐々木閑先生(花園大学教授)と、いろんな分野の科学者が
対話するシリーズで、
1-2回は認知脳科学の藤田一郎教授、
3-4回はカオス理論の合原一幸教授がお話してくれました。
4回目までは、わからないなりに、一瞬わかった気になったのですが、
今回は・・・・まーったくわかりませんでした!
今回のテーマは「宇宙の起源、生命の起源、そしてヒトの起源 パート1」で
みっちり3時間半。
うち2時間は、湯川哲之総研大学名誉教授の「宇宙の起源」の話だったのですが、
これで私の頭は完全にオーバーヒート。
湯川先生いわく「すべての可能な宇宙は等しく起こりうる」。
”多世界解釈”なんて呼び方もあるそうですが、
ありとあらゆる宇宙があって、私の「あったかもしれない現在」が
いろんな別の宇宙に存在する・・・みたいなお話なのですけどね。
量子力学ワールドの宇宙論なのですが、
教授はそれを「量子力学」という言葉も数式も使わずに、
単なる思考実験ではなくて観測データもちりばめながら
解説してくださったのですが、
途中から完全に脳内でハトがポッポッポッと行進するばかりでした。
「すべては偶然から始まった―ー宇宙はたまたまできちゃった」
そうであります。
宇宙の始まりはあり、宇宙は有限(端はないが有限の3次元球体)で、
物質は「色つきの空間」だそうです・・・・・??????
こんな図もあったけれど、何のことやら。
(宇宙マイクロ波背景放射の温度ゆらぎ)
次回は、これと仏教の宇宙論とを絡めたお話になるそうですが、
「仏教の三千世界と似てるよね~」などという安直なオチになるわけもなく、
とりあえず次回を楽しみにするしかありません。
来年春ぐらいだそうです。
※湯川哲之(ゆかわ てつゆき)総研大名誉教授
1944年、和歌山県生まれ。1967年、京都大学理学部物理学科卒 1972
年、Rutgers大学大学院終了 Ph.D.米国M.I.T.理論物理学 センター ,フランス
Sacley原子核研究所を経て,昭和50年、デンマークNiels Bohr研究所助手。1976
年、高エネルギー物理学研究所 助教授。1995年,総研大葉山高等研究センター
教授研究テーマ:宇宙や生命などの「存在の起源の研究」

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