長浜市主催の「観音検定」なんてものが・・
琵琶湖畔の十一面観音、白眉は渡岸寺(向源寺)です。
界隈で唯一の国宝はダテじゃない、芸術性ではやはり抜きん出たものがある、
と感じました。光背がなく、後ろ姿もとっくり眺めることができます。
風にたなびく衣とか、微妙になまめかしい腰つきとか、
日本の仏像の彫刻技術は、世界の仏教界に誇れるものがあるよなあ。
同じお堂には、大日如来がおられるのですが、
胎蔵界の大日如来像は珍しい、とのことです。
胎蔵界と胎蔵界では、手の形(印相)が違うのです。
大日如来は、よく「宇宙そのもの」と表現されますが、
だったらなんで、胎蔵界と胎蔵界の2種類がいるのか、
それぞれ典拠するお経が違うとはいえ、
宇宙なら普通、統一したくならないか。
作用の宇宙と反作用の宇宙みたいなものなのか・・・
と思いましたが、密教に詳しい方、いかがなものでしょうか。
ちなみに、長浜観光協会では「観音検定」なんていうものを
行っているようです。第5回検定は2010年11月14日。
過去問題を見ると、
「日本全国に国宝指定の十一面観音様が七体おられます。
高月町、京都市、京田辺市、奈良市、藤井寺市、宇陀市、もう一体はどちらに?」
など、知るかそんなの的な難問も出るようです。
http://www.nagahamashi.com/2010/10/post_875.php
ほとんどのご当地検定が一過性のブームで廃れていくなか、
観音検定もそうなりそうな予感がしなくもないですね。

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