111歳即身成仏サギと、海老蔵・密教ウエディング
7月28日、足立区で111歳とされるお爺ちゃんが、白骨遺体で見つかりましたよね。
遺族は「30年前に即心成仏するといって部屋にこもった」と
シブい釈明をしていますが、全国の仏教関係者が
「それは即身仏の間違いじゃないかい?」と突っ込んだのでは。
即身成仏と、即身仏は別物だそうです。
即身成仏…厳しい修行のすえ現生の肉身のまま生きた仏になること。
日蓮宗・真言宗・天台宗などで説いているが、少しずつ定義は違うらしい。
空海著の『即身成仏義』は、修行者が大日如来の真理と一致したとき即身
成仏すると説く。
即身仏……ひとことで言うと瞑想したまま餓死したミイラ仏。
1000~5000日間、山草・木の実だけを食べる「木食行」を行い、
永遠の生命(要は死)を得る。
密教的には、大日如来と一体化しているのであってミイラではない、とか。
とすると、足立区のお爺ちゃんは、どちらかというと即身仏ですよね。
あるいは、即身成仏するつもりが即身仏になっちゃったのかもしれませんが。
遺族は、お爺ちゃんの居場所を聞かれると
「弟がいる岐阜の正道寺で説教している」
などと答えたそうなので、仏教的なおうちなのでしょう。
お釈迦さまが初転法輪で説いた「肉体的な苦行はムダ」という教えを
密教ではどう考えているの?という疑問はさておき、
年金詐取の釈明としては秀逸でした。
密教といえば、海老蔵&麻央の結婚式が、真言宗の仏教式でしたね。
成田山新勝寺の出前結婚式で本尊・不動明王が借り出されていました。
HPによると、新勝寺で結婚式をやると初穂料30万円だそうです。安い。
めったにない仏教ウエディングが注目されてよかったですね。

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