一番重要なお経、初転法輪の「如来諸説」(阿含経11) | 釈迦牟尼スーパースター ~仏教のつれづれ~

一番重要なお経、初転法輪の「如来諸説」(阿含経11)

膨大な「阿含経」全経のなかで「もっとも重要なお経」と
増谷文雄先生が太鼓判を押すお経が、
「如来所説」(相応部56,11「如来諸説」、雑阿含15、17「転法輪」他)です。


世尊はバーラナシーのイシパダナ・ミガダーヤ(仙人住処・鹿野苑)で
五人の比丘たちに告げて仰せられた


そう、初転法輪、お釈迦さまの説法デビューです!


最初に説かれた内容は、

・中道
・四諦

それを聞いて最初に悟った弟子が、コーンダンニャ長老。


お釈迦さまがこれを説いた刹那、
地にいる神々が大声で「世尊が無上の法輪を転じたもうた!」と叫び、
それを聞いて、天上の無数の神々が次々と叫び、
そして、この十千大世界は、ゆれ動き、震い動き、大ゆれにゆれ動いた。
また限りもない広大なる光明がこの世間に現じて、
もろもろの神々の神の威光をも超えたのであった


初転法輪はお釈迦さまが35歳ぐらいのときですが、
仏教の一番大事なエッセンスが詰っているように思います。
アインシュタインも「E=mc²」の式を”悟った”のが28歳ですが、
天才というのは若いときにハッとわかってしまうものなんですね。


釈迦牟尼スーパースター ~仏教のつれづれ~ サールナート考古学博物館の初転法輪像

しかし、初めての説法が相応部56,11にポロリと出てくるとは。
阿含経の結集のときに「時系列に並べない?」と誰も言わなかったのかしら。


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