出世や名声は恐ろしく苦々しい(阿含 その4)「釣針」 | 釈迦牟尼スーパースター ~仏教のつれづれ~

出世や名声は恐ろしく苦々しい(阿含 その4)「釣針」

職場の男性たちと話していると、
なんだかんだいって出世したいものなんだなぁ、
と驚くことがあります。
でね、出世について「ふーん、別にどうでもいいんじゃない?」
みたいな顔をしていると、労働現場ではけっこう顰蹙なのですよ。
負け惜しみと言われてるのかもしれない。


私は出世はめんどくさいけど、
お金は、安心のためにそこそこ欲しいです。
それについての厳しいお経。
阿含経典相応部の「恐ろし」(相応部 17、1)、
「釣針」(相応部 17、2)と題されたお経です。


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そこで、世尊は説いて仰せられた。
「比丘たちよ、利養と名声とは、恐ろしく、苦々しく、
苛酷なものであって、
最高の安穏に到達する障礙である。


比丘たちよ、それはちょうど、一人の漁師があって、
肉を餌としてつけた鉤を深い沼に沈めたとき、
一匹の魚が、それを見てパクリと鵜呑みにしたようなものである。


そうすると、その漁師の鉤を呑んだ魚は、災難にあい、
破滅におちいり、漁師の思うがままにならねばならない。

されば汝らはこのように学ぶがよい。
<わたしはすでに生じた利養と名声を捨てよう。
いまだ生ぜざる利養と名声には心を捉われないようにしよう」と。」

(「釣針」より)


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利養と名声・・昇進や昇給や業界有名人になることは、
恐ろしく、苦々しく、苛酷なもの。窓際に幸あれ。心していこう。


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