賢者は議論で怒らない(ミリンダ王の問い 2)
ギリシャのミリンダ王と、インドの比丘ナーガセーナとの対論
「ミリンダ王の問い」には、人生の金言がいっぱい。
備忘録として、しばらくつらつらとメモしていきます。
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第一編 第一章 第三
「対話を成立せしめる基盤」
王は問う。
「尊者ナーガセーナよ、わたしとともに(再び)対論しましょう」
「大王よ、もしあなたが賢者の論を以って対論なさるのであれば
私はあなたと対論するでしょう。
しかし、大王よ、もしあなたが王者の論を以って対論なさるのであるならば、
わたしはあなたと対論しないでしょう」
「尊者ナーガセーナよ、賢者はどのようにして対論するのですか」
「大王よ、賢者の対論においては解明がなされ、解説がなされ、
批判がなされ、修正がなされ、区別がなされ、細かな区別がなされるけれども、
賢者はそれによって怒ることがありません」
(東洋文庫1巻、P76)
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会社でもよくあることですね。
立場・肩書きをかさにきる人とは、対論するだけムダ。
どんなに主張が対立しても、賢者は怒らない。
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