創価学会VS天台宗の元ヤクザ(後藤組元組長の自伝『憚りながら』)
山口組系暴力団、後藤組の元組長・
後藤忠政氏の自叙伝『憚りながら』が話題沸騰中ですね。
後藤氏は、2009年に天台宗・無常山浄発願寺で得度して、
法名・忠叡を名乗っています。
『憚りながら』が話題になっている一番の理由は、
ご存知のとおり、創価学会との関係を暴露していること。
創価学会が富士宮に巨大墓地・富士桜自然公園を作るとき、
富士宮を本拠とする後藤組に地上げの依頼がきたというのです。
で、後藤組は、反対派リーダーの自宅にブルドーザーで突っ込み、
日本刀で片腕を切り落としたってんですから、
まったくヤクザの鑑です。
でもこの話は、知っていました。
業界では有名らしく、ヤクザ雑誌の編集者から聞いていました。
私の親しい身内が死んだとき、夫が創価学会員だったので、
富士桜に埋葬されたんです。私も納骨式に行きました。
「へー、ここが後藤さんが地上げしたのか」と思いましたが、
遺族がショックを受けるので黙ってましたけどね。
でも地上げの話も含めて、あくまで後藤さん側の言い分なので、
事実と違うなら学会側に反論してほしいものです。
後藤さんは、国会の証人喚問でも裁判でも受けて立つと
言ってるので、素敵な展開になるでしょう。
創価学会の霊園。ここでの共同納骨式は、なかなか凄まじかったです。
私自身は、後藤組にも創価学会にも興味ありません。
でも面白いのは、世間が、おおむね後藤さん側に好意的で、
創価学会に厳しいことです。
やってきた悪事の量と直接性では、
創価学会よりはるかに後藤組のほうが上なのにねぇ。
ヤクザはそれがお仕事なんですから。
日本人は「改心した悪人」(元ヤンとか阿修羅とか)が大好き、
と精神科医の斎藤環さんがよく指摘してますが、その典型ですね。
「改心した大悪人」より、「善人ぶったちょいワル」のほうが
嫌われちゃうんですね。
しかし、得度というのは、
そんなに簡単にできるものなんですか?
と思って天台宗のHPを見たら、こう書いてありました。
「天台宗の僧侶になるには、師僧となる僧侶が必要となります。
次に、師僧の許可を得て、得度(とくど)をします。
得度とは髪を剃り、僧侶としての生まれ変わり、
仏道に帰依する誓いをたてる式です。
このとき法名(ほうみょう)をいただき、
それが僧侶としての実名になります。」(以下略)
なんだ。得度って修行も受戒もしてない状態なんですね。
紹介者がいて髪を剃ればいいだけじゃん。
後藤さんが受戒済みかどうか知りませんが、
得度した無常山浄発願寺のHPを見ると、
ペット霊園「鹿野苑」を開設したそうで、
これはこれで微妙な感じです。
http://id17.fm-p.jp/44/temple7676/
そもそも日本の天台宗の開祖・最澄は、
独自の「大乗戒」をつくった人です。
大乗戒は本来の戒より、ずっとユルいのです。
この話は、また後日。
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