釈尊伝研究の、ものすごいHP
今年のウェーサーカ祭での公演は、東洋大学の森章司名誉教授でした。
テーマは、原始経典に見る釈尊の実像、
特に「釈迦教団」は実在したか?というものでした。
この森先生の研究グループのホームページがものすごい!
原始仏典の膨大なピースをパズルのように組み合わせ、
お釈迦さまの生涯を詳細に組み上げるという研究を
20年にわたって続けていらっしゃるのです。
で、その膨大な論文が、pdfファイルで読めてしまうのです。
キーワード検索もでき、無料で資料が読めるとは、
こんなことが許されていいのか?というぐらい。
森先生ご自身が「ぜひ読んでください」とおっしゃっていたので、
恐縮しながら、追々拝読させていただきます。
「中央学術研究所
原始仏教聖典資料による釈尊伝の研究」
http://www.sakya-muni.jp/
森先生いわく、最終的にはお釈迦さまの詳細な伝記にしたいと。
なので、各論文のテーマも
「入滅80歳は数え年齢?満年齢?」とか
「祇園精舎で何回の説法をされたか」とか
「サンガ内の多数決はどのように行われたか」とか、
微に入り細に入りなのです。
あらゆる原始仏典を読み込むだけでなく、現地調査報告も。
偉大な研究をしている人がいるものだなぁ。
<同ホームページの導入解説より>==========================
このホームページは「原始仏教聖典資料による釈尊伝の研究」と題する研究の成果を、
不定期の逐次刊行物として発行している「モノグラフ」(特定の問題を専門的に取り扱った
研究論文集)に発表したすべての論文と資料集の一部、ならびにこの研究に関わる未刊
行の現地調査報告と他機関の紀要類に発表した論文を電子データとして公開したものです。
「原始仏教聖典資料による釈尊伝の研究」というのは、お釈迦さまの生涯と阿難や舎利弗・
目連、摩訶迦葉、提婆達多などの仏弟子たちの生涯、ならびにそのサンガ(教団)の形成史を、
原始仏教聖典のほかに注釈書文献なども参照しながら明らかにしようとする研究で、
宗教法人立正佼成会の一機関である中央学術研究所の事業の一端(委託研究)として、
森章司を研究代表者とする数人の研究者グループによって、平成4(1992)年に始められたものです。

にほんブログ村