これぞ無明「闇金ウシジマくん」
借金の話が好きです。
『ナニワ金融道』も好きでしたが、今連載してるいるのでは
『闇金ウシジマくん』(小学館の『スピリッツ』)も好きです。
出てくる人、出てくる人、「無明ここに極まれり」なのです。
「無明」と聞くと、ウシジマくんの客を思い出します。
<例えば、第一巻に出てくるOLさんの、転落の軌跡>
(一部記憶違いがあるかも。あと、ネタバレします)
同僚に仲間はずれにされないため&見栄のために、
ブランド品や旅行代で借金がかさむ
→サラ金で借りられなくなって、ウシジマくんの闇金へ
→返せなくなってピンサロに沈む
→ストレス解消のため、唯一の女友達(ピンサロ仲間)から
眠れるクスリ(シャブ)を買う。その友達は、実はウシジマくんの一味
→シャブ漬けになってもっと借金が増える
→デリヘルで本番をやるようになる
→エロ写真を社内メールで流され、会社を辞める
→性病をもらって彼氏にうつし、ボコボコにされる
→シャブ中でガイコツのようになり、気がふれる
→立ちんぼ(街娼)になる
→ヘンな新興宗教に入る
物欲、執着、競争心、無知などなど、
お釈迦さまがダメと言ったことが見事にコンプリートされています。
でも現実に、このマンガに近い話は山ほどあるわけですよね。
ある人権派弁護士が、理想に燃えて、弁護士のいない田舎町で開業したら、
相談のほとんどが「債務整理」だった、という新聞記事もありました。
迷妄には、知的迷妄と情動的迷妄がありますが、
知的迷妄(無知)だけでも脱していれば、どうにかなるのに。
せめて、
「闇金には元本さえ返さなくていい」という
最高裁判決だけでも知っておきたいものです・・・。
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