小沢一郎さんのテキトーな仏教観
民主党の小沢一郎幹事長が、仏教界に対して行った
テキトーなリップサービスが、小さな波紋を呼んでおります。
小沢さんは、11月10日に高野山金剛峯寺を訪れて、
全日本仏教会の松長有慶会長とに対して、
「キリスト教、イスラム教は排他的だが、仏教は寛大」といった趣旨の
リップサービスをしたそうです。
そのあと、キリスト教業界からクレームを受けまして・・・
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「成仏するのは仏教だけ」小沢幹事長、改めて文明観披露
(11月17日 朝日新聞)
民主党の小沢一郎幹事長が16日の記者会見で、仏教観と文明観を改めて披露した。
10日に和歌山県の高野山金剛峯寺を訪れた際に、キリスト教を「排他的」「独善的」と指摘。これに対し、「日本キリスト教連合会」が「キリスト教に対する一面的理解に基づく、それこそ『排他的』で『独善的』な発言」と抗議文を送っている。
これを受けて小沢氏は16日、「(仏教の世界観では)生きながら仏にもなれるし、死ねば皆、仏様。ほかの宗教で、みんな神様になれるところがあるか。根本的な宗教哲学と人生観の違いを述べた」と説明。さらに、エベレストに挑んだ登山家の「そこに山があるから」という発言を引用し「西洋文明は自然も人間のために存在する考え方。(エベレストの)地元では霊峰としてあがめられて、征服しようという考え方はアジア人にはほとんどない」と語り、西洋思想は人間中心だが、東洋思想は人間が自然の一部だと強調。最後は「僕も君も、死にゃ仏になれるんだ、だから」と締めくくった。
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「死ねばみな仏様」なんて、お釈迦さまは一言も言ってないんですけどねー。
「僕も君も、死にゃ仏になれるんだ」って、なれねーよ。
さらに小沢さんは釈明しまして・・・・
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国会:小沢氏、キリスト教発言の申し入れに説明
(12月10日 毎日新聞)
キリスト教を「排他的」などと批評した民主党の小沢一郎幹事長の発言を巡り、教会などでつくる「キリスト教協議会」(輿石勇議長)の飯島信総幹事が7日、党本部を訪ね、小沢氏の真意を問う申し入れ書を手渡した。
申し入れ後、小沢氏は記者会見で「キリスト教は唯一の神で、一神教。仏教はいっぱい神様があり、各自の家に仏様があるという違いがある」などと説明した。
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「仏教はいっぱい神様があり」どころか、元来、
仏教は無神論なんですけどねー。
で、「各自の家」にあるのは、仏様でなくて、
単に祖先崇拝の「仏壇」なんですけどねー。
言えば言うほど墓穴を掘る小沢さんでありました。
まぁ、政治家に「仏教の知識」を求めるつもりもないですが、
床屋談義のような俗流宗教観を与党幹事長がまきちらして、
新聞の一面になったりしないのは、
まぁ、正教分離して平和な日本でよかったね。
公明党が、これに対して国会で鋭く「仏教観の追及」とかしたら
おもしろいのですが。
一番気になるのは、全日本仏教会の松長有慶会長は、
この小沢発言に対して、どういうふうに答えたのでしょうか。
会談には、不倫相手から訴えられてマゾ性向まで暴露された
「ぶってぶってヒメ」こと姫井由美子議員も同席したみたいですね。
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