インドで仏教復興中? | 釈迦牟尼スーパースター ~仏教のつれづれ~

インドで仏教復興中?

朝日新聞(09年10/16)にこんな記事が載りました


=======================================

インドで多数派を占めるヒンドゥー教を捨て、他の宗教に改宗する動きが広がっている。
ほとんどは、ヒンドゥー教のカースト制度の中で
「不可触民」として虐げられてきた最底辺の人たち。
ヒンドゥー教が長年、差別的な構造を放置してきたつけともいえる。


天幕が張られた広場を中心にマハラシュトラ州ナグプール中心部の一角はこの日、
仏教に改宗する人と祝福する仏教徒ら推定80万人で埋め尽くされた。

順番に改宗の儀式を待ち、仏教徒になった証明書を受け取る。


改宗式はこの広場で56年に50万人の不可触民を率いて仏教に改宗した
インド憲法起草者アンベードカル元法相にちなみ、過去10年以上、
この時期に開かれている。この3日間の期間中に、5万人以上が改宗した。


集団改宗を率いるのはインドの国籍を得た日本人僧侶でインド仏教会の最高指導者の一人、
最高指導者の一人、佐々井秀嶺師(74)だ。
「改宗者は私が立ち会っただけで300万人から400万人。
全国に仏教僧がおりそれぞれ改宗式をやっていると考えると
1億人を超えたのではないか」という。


「インド文化を信じる者は仏教徒であろうと、何であろうと皆ヒンドゥーなのだ」
仏教への改宗に対しヒンドゥー主義者は表向きは静観の構えだが、反発は渦舞ている。
仏教徒の人権擁護団体「全インド法兵軍」によると、仏教寺院が破壊アンベードガルインドで仏教復興されたり、
村人が仏事の最中に襲われたりする例は年間100件を越す。


法兵軍幹部のバイヤジ・カイカル氏は「仏教をヒンドゥー教の一部だと主張することで、
改宗後も差別構造を温存しようとしている」と非難する。(以下略)


=======================================


インドが、せっかく生み出した仏教を捨ててしまったのは
とっても謎だ。いずれちゃんと勉強したい。

13世紀にイスラム教にのっとられて滅亡、
というだけではないような気もするのだが・・。
それだったら、もう少し早く仏教が復興してもおかしくない。

インド人の多くにとって(上の3階層にとって)、
カースト制が実は居心地よかった、ということもあるのだろうか?


仏教復興運動のアンベードガルが書いたブッダの本が
去年かおととしに光文社新書(!)で出たので読んでみた。
それほど感動はしなかったけど・・。


あと、今の仏教復興の中心人物が日本人・佐々井秀嶺師
だというのも、すごいことだ。

この人のことを書いた本も光文社新書から出ている。

なにげにマニアックな仏教本が出ている光文社新書。
編集部に仏教徒でもいるのだろうか?


釈迦むに・スーパースター ~仏教のつれづれ~ 釈迦むに・スーパースター ~仏教のつれづれ~