遺体は何かを語りかけてきた……
520人、全遺体の身元確認までの127日を最前線で捜査にあたった責任者が切々と語る!人間の極限の悲しみの記録。
私は、愛する肉親を失った数千人の遺族の究極の悲しみの場に立ち会った。
どれもが、私の記憶の奥底に永遠に封じこめておきたい凄惨(せいさん)な情景である。できることならあの夏の出来事だけは私の記憶からすべて消し去りたいと思う。でも夏が近づくとあの情景が、もぞもぞと這(は)いだしてくる。忘れようにも、忘れられるものではないのである。それならば、今年はあの遺体確認捜査の責任者として1つの節目をつける年でもあると思った。
それは、夏から冬に至る127日間にわたる身元確認作業の中で、とくに藤岡市内の3つの体育館の中で行われた、47日間の実録を記すことであった。(中略)
遺族の極限の悲しみが集約された体育館の中で、各々の職業意識を越えて、同じ思いで同化していった1つの集団の記録を決して風化させてはならないと考えて本書を執筆した。
という本です。ちょっと前に読みました。
日航機墜落事故の遺体の身元確認の責任者となった人が
書いた本です。
航空機墜落事故の遺体確認が大変な作業であることは想像できるけど、
どれほど大変な作業であるかなかなか想像はできないよね。
書かれてる作業の過程は壮絶な内容で圧倒されます。
でもそれでもなお本当の現場の状況はきっと俺の想像を
超えてるんだと思う。本読んだあとでもやっぱり想像できない。
その場に身をおいた者しか分からない肉体的精神的な
過酷さの10分の1くらいは理解できただろうか。
まあそんな感じです。中身についてさっぱり何も語ってないけど、
だいたいそんな感じです。オススメ。
墜落つながりで、こないだ映画「パッセンジャーズ」を見ました。
オープニングで航空機が墜落します。
主人公は事故の生存者数人のカウンセリングを
担当することになった女医さんです。
次々と生存者が姿を消したり、航空会社の人が
なんか不穏な動きを見せたりして
謎が謎呼ぶ感じでストーリーは進みます。
実は僕はこの映画の結末を知ってしまって(そもそも
この映画のことすら知らなかったんだけど)、
結末を知ったうえで借りて観てみたんで、
結末にはあまりびっくりしませんでした。当たり前だけど。
知らずに見たら、ちょっとはびっくりしたかもしれません。
そんなにオススメしないけど、それなりに面白いかも
しれません。何せ俺は結末知ってから見たから
あんまし感想はあてになりません(´・ω・`)