木曜日に出血が始ってから薬を飲んで外には一歩も出ず安静にしていたが出血の量はだんだん多くなっていて薬は効いていない感じだった。

土曜日はりーは朝から岐阜に車で学会にいっていた。

前日までは体調はそんなに悪くないががんばって安静にしている感じだったが、その日は朝からなんとなくだるくて横になってうとうとしていた。出血が多くなっていて気になり始めていたのと日曜日は休みなのでもしかしたら診察に行ったほうがいいかもしれないと土曜日の午前中に病院に電話してみた。今の状態を説明するともうすこし安静にして様子をみてください。もっと出血の量が多くなったり、おなかが痛くなったりしたらまた電話してくださいといわれた。


ご飯も作る気にならず岐阜に行った後ソフトボール大会にいって疲れているりーには悪いが夕食も買ってきてもらった。

夕食は一回食べてみたいと思っていたさぼてんというお店のとんかつだったが食欲が全くなく、その頃からだんだん出血の量が異常になってきた。


お腹も痛くてやばい感じがしたが、どの程度の出血、おなかの痛みで電話したらいいのか分からず二人でおろおろしていた。いま妊娠中で前に大出血で入院したという友達に聞いてみると、すぐに病院に電話をして行ったほうがいいといわれて病院に電話した。

夜だったが看護婦さんが出てきて「先生が見てくれるっていうからすぐにきて。雨が降っているから気をつけてね。」といわれてりーが車を運転してすぐに家をでた。

だんだん痛みも強くなってきて歩くのもつらくなっていた。


診察を受けるともう赤ちゃんが見えなくなってしまっていた。異常な出血と痛みに覚悟はできていたが「あきらめられる?あきらめられなかったらとりあえずそのままにするけど出血は続くの。」といわれ「可能性はあるんですか?」と聞くと「ない。」とのこと、この状況で決めるのは厳しいと思ったがでも可能性がないのだったらしょうがないのであきらめることにしてその場で処置をした。

麻酔なしの激痛と悲しみで終わってからも涙が止まらなかったが、先生の「今日一日は泣いてもいいけど、次に早く元気な赤ちゃんを産むためにがんばって。この時期の流産は赤ちゃんに何か大きくなれない異常とかがあってあなたに責任は何にもないの。」と優しくて暖かい言葉に救われた。