今回は、私とアレクサンダーテクニークの出会いについてお話します。

 

 

1 不調

 

私かたさんは、アレクサンダーテクニークと出会う前、少なくとも約5年間自分のトロンボーン演奏の不調に苦しんできました。

仕事はしていましたが、無理矢理吹いている感じで、楽器を吹いていて楽しいことはあまり有りませんでした。満足のいく演奏はほとんどなく、一曲の中で一音も良いと思えない本番も多々ありました。

練習をするのも「吹かなきゃ下手になる」と思い、少なくとも現状維持を保つことが練習の目的になっていました。

 

もう、悪い意味での「仕事」になっていました。もう義務的に吹いてるだけ・・・。

 

好きで始めたトロンボーンが、吹いていて楽しくないんです。

やりたくない事、嫌な事が辛いのはある意味筋が通っているが、やりたい事、好きな事が楽しくないことほど心が辛いことはない。

加えて、年齢もあると思っていましたが、腰痛の発症頻度が年々増えてきました。

心に加え身体もしんどくなってきたのです。今年の正月にもぎっくり腰になり、寝たきり正月。中年に差し掛かったこの時期、動かない正月なんて太れと言ってるようなもの。

一気に5kgほど太りました。

もう色々疲れを感じてきた時期でした。

 

“これを人は「老いる」というのか”

 

自分の肉体と精神に老いを感じていたのです。

このままいけば、私は一気に老けていったと思います。

 

 

2 バジル・クリッツァー

 

そんな矢先、今年の4月ごろです。

たまたまfacebookで、どなたかが引用されたバジル・クリッツァーさんのブログを見ました。

その時の記事の内容は「頭が動けば、体も動く」という内容の物でした。

 

「へ~、そうなんだぁ。どれどれ・・・・

あれ?楽かも。

ん?お、音出るぞ?

な、なんじゃこりゃ~!」

 

身体も心もすっごく楽になって、本当に久しぶりに楽器を吹くのが楽しくなりました。

それまでアレクサンダーテクニックやバジル・クリッツァーという名前は聞いていましたが、よくは知りませんでした。

しかしその記事を読んで実践した後の解放感は、自分にとって衝撃であり、

 

「アレクサンダーテクニックってすげー、バジル・クリッツァーって何者?」

 

と一気にハマりました.。

この時から、かたさんはバジルさんの虜になってしまったのです。(あぶない関係の意味ではありません。あしからず)

ブログを読んでは実践、読んでは実践の繰り返し。

この人がBODY CHANCEという、アレクサンダーテクニークを学ぶ学校の先生だということを知り、そこにはその教師になれるコースもある事がわかりました。

 

「学びたい。この人に教えてもらいたい。」

 

入学しようと決めたのはすぐでした。

 

 

 

 

 

つづきは、また今度。