2020年に掲載した、DROP OUTを再録します。
国際情勢変化に伴い改訂しています。
STORY
西河と辺は、李が北シンギで処刑されたという情報を聞き、拉致被害者の加賀里美を自力で救出しようと北新シンギに飛ぶが捉えられる。
しかし、事変が起こり、脱出に成功する。
日本から高木正勝の依頼で2人の救出に来た新倉・神殿とも合流して、加賀里美救出に成功するが、困難な日本帰国への帰還が待っていた。
STAGE
CAST
新倉秀雄 殺し屋 かわせみ
辺景林 中国人博徒
神殿瑞穂 殺し屋 時計屋
加賀智美 拉致被害者
西河 豊 コンサルタント
李静蕾(リフレクションシーン)
DROP OUT
原作 西河 豊
S23 アクシデント
山登りはきつかった。
なぜ、国として、住民が住んでいる地域との往来がこんな険しいのかという神殿瑞穂の疑問は膨らんでいった。
しかし、今は進まないと仕方ない。
先頭に、新倉が立ち進んでいったが1時間ほどで後続の意気が上がっているのを見て、「ちょっと休憩を入れようか」と言った。
皆、そうしてくれという顔をしていた。
しかし・・・
辺が「ここは、嫌な感じがする。もう少し言った」が新倉が女性たちの方を見て休みを入れないと無理だという顔をした。
皆が岩の上に座り、ほっこりしたところで俺はペットボトルのおきゃを出した。皆うまそうに回し飲みした。
周りの霧も晴れて、山の向こう側、中国側?の景色も見えるようになった。
「あれ」と加賀さんが、右前方を指さした。
それは、確かに、山の中腹にある村落だった。しかし、普通の村落の様子と違った。
何やら宮殿のようなものが・・・
なぜ、あんな苦衷にせり出すような形で宮殿が建設できたのだろうかと疑問に思ったが誰もそれを口にしなかった。
そこまでは、まだ道がくねりながら続いているのが見える。
と、その時、がらがらっと音を立てて、何かが動いた。
それは石の滑落だった。
俺たちの目の前を大きな石が峡谷に落ちていった。
上を見上げる6人
その時第二弾の滑落が起こった。その石は、先ほどのサイズよりは小さかったが確実に俺たちの頭の上に振ってきた。
その時、神殿瑞穂が「危ない」とイミカの体の上に被さった。
今後のCAST
ルビー村
イジュレ(花村かおり)
イミカ その娘
カンボックル村
ヌン 村長
ズヒ 通訳
コンミイ村
ジン村長
萩尾朋 消えたシンガーソングライター
ユ民
ボク 民長
李天(りそら) 子供
ルシアン連邦
サバラン 刑務官
続く