戯曲再演 美術館であった人だろ?5 | 千の扉

千の扉

コンサルタント西河豊のSTORYを中心としたグログ

舞台劇 SSUNIT 美術館であった人だろ? 


 

***幕6***


ミナクチ 「詰まる所観光地のようなものなのではないでしょうか、島根の足立美術館とか鳥取観光のついでに行きますし」

ナカムラ、クロタニ、ミクニ、声を揃えて「そう言えば」代表してクロタニが「隣の受付で何か売っていたな、あれが観光土産?」

ミクニ 「ええ、確かめに行きましょう」

と4人は並列に並び、一緒に暗幕をくぐる

 

 

確かに、受付ヒトミの前に、カプセルに入った容器が並べられていて正露丸の黒いツブのようなものが入っている。

クロタニ 「受付の・・・ヒトミさん、この美術館にそんないい土産品を置いているなら言ってくれないとだめじゃないですか」

ヒトミ 「これは、売りもんではありません」

ナカムラ 「これは、食べ物ですよね」

ヒトミ 「・・・いえ、これは」

ナカムラ「いくらですか」とカプセルをひとつ手に取ってしまう。

後の3人、ミナクチ、ミクニ、クロタニも手を出す。

ヒトミ 「ガードマンを呼びますよ」と言うとガードマン マエダ暗幕のところに立っている。

ヒトミ 「それは危険な・・・」

ミクニ カプセルを開けて「食べちゃお」と口にぽいっと黒いツブをほおりこむ

ミナクチ 「あ!ずるい」と同じく口に入れる

ガードマン マエダ 「それは美術館で絵を見て死にたくなった人のための毒薬!」

残りの男2人、マエダの言葉も聞かずに

ナカムラ 「先に食べちゃ」 クロタニ 「ずるい」と後を追う

一瞬、沈黙の後、4人、喉に手をやり苦しみ出す。

舞台暗転

舞台点灯

右に部屋

 



ミナクチ ソフアの上で
クロタニ 暗幕の下で半分が右の部屋、足の方を左の部屋にして

ナカムラ ガードマンの座っていた椅子で
ミクニ サンゲリアのポスターのところで首を吊り

死んでいる

ヒトミ 「マエダ!例の地下室へ、4人の遺体を」

マエダ 「これで、今月12人目ですね」

ヒトミ 「仕方ない、美術館なんだし・・・」




美術館であった人だろ FIN

 



 

CAST

 

 


ヒトミ 受付の女性

 



ナカムラ(男性)鑑賞する人



ミナクチ(女性)鑑賞する人

 



ミタニ (男性)鑑賞する人

 



クロタニ(女性)鑑賞する人

 



マエダ ガードマン

 

 

 

 

 

原作、ART、BGM、演出 BY 西河 豊

 

 

 

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