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最近凄く悶々とした気持ちの悪い気分が続いている。

その理由は…

「ねえねえ智くん!!あの笑顔の可愛くて綺麗な子って名前なんていうの!?ねえねえ!!知ってるでしょ!?

そう。おそらく、翔くんはニノくんに惚れている。

きっかけは、多分あの日翔くんを店に連れていった時だと思う。

ああ、どうしよう。

翔くんなら、ニノくんとか相葉くんとかと仲良くなれそうな気はしてたけど…

してたけどっ!!

まさか好きな人が被るなんて思わないじゃん!?

「ねえ!!智くん!!」

「ああ!!もううるさいな!!!なんだよ!!ご飯くらい黙って食えよ!!」

「なんだよ!!いっつもわちゃわちゃしながら食べてるのに!!」

「それは翔くんだけだろ!?俺は静かに食べてるわ!」

「いやいや!!絶対嘘!!智くんだって騒いでたべてるじゃんよ!!」

「いつ!?」

「今!!」

「それはお前がそうさせてるんだろうが!!」

「でも智くんがうるさいのは今の時点で事実でしょ!」

「ああ!!もうわかったわかった!!俺が今うるさいってのは認めるから!!」

「ほーら!!見てみろ!!俺だけじゃないぞ!!」

『ちょっとそこの二人!!マジでうるさい!!もっと落ち着いて食べれないの!?』

「「…すみません。」」

つい熱くなりすぎて周りが見えてなかった。よく考えてみたらここは定食屋で、周りの人が俺たちをジト目で見ていた。

そこに定食屋のおばさんの鉄槌が下ったわけだけど…

…まじで恥ずかしい。何やってんだ俺たち。

「…智くん、話をもとに戻すけど、その笑顔のかわいい子って名前なんていうの?」

翔くんが懲りずに名前を聞いてくる。

はあ。ほんと学習しねーなこいつ。

「だから、なんで翔くんはその子の名前が知りたいの?」

すると、翔くんが少しだけ顔を赤くして、目を泳がせた。

思春期の男の子じゃあるまいし、いい歳こいた野郎がそんな顔すんなっての。

「だ、だって…」

「だって?」

「…だって、俺、多分その子のことが好きになっちゃったから…」

「…」

ほら。やっぱり。

俺の感はよく当たんだ。

悪い方向だけに。

「えっと…ごめん。気持ち悪いよね…男を好きだなんてさ…うん。分かってる。俺だって、最初は戸惑ったし。だって、今まで男を好きなるなんてことなかったから…」

分かるよ翔くん。すっげーわかる。俺だって今までは男に恋したことなんてなかったから。

んで、すげー迷うんだよな。苦しいんだよな。だって、それは俺たちが今まで見下してきた部類の人たちで、自分はそんなことないってずっと思ってたんだし。

でも、そうなってしまってからはどうすることもできないから、ただ、自分の心に押しとどめておく。

俺なんかは、そんな気持ちを打ち明ける相手なんか居なかったから全然怖くはなかったけど、翔くんには、恋愛相談できる相手がたくさんいて、でも、その人たちに今の本当の自分の気持ちを相談したら嫌われるかもって。

俺のところに相談に来るのだって、すっごい勇気がいっただろうに。

「でも、俺、諦めたくないんだ。やっと、本気で好きになれる相手が出来たから。あの笑顔を思い出すだけですっげー胸が締め付けられるほど愛しいと思える人が出来たから。」

そう言った翔くんの目には迷いが全く無くて。

声は震えてたけど、決意がちゃんとこもってて。

自分の感情から逃げてばっかりでニノくんから目をそらしてる俺とは違う。

翔くんなら、俺よりニノくんを大切にできるかもしれない。

ニノくんだって、俺なんかよりも翔くんと引っ付いた方が幸せになれるかもしれない。

「…あの子の名前は、ニノくんだよ。二宮和也。」

「…え?」

「だから、あの子名前。笑顔が綺麗でかわいい子の名前。」

「…智くんは、俺の事気持ち悪いって思わないの?」

「思うわけないよ。だって、翔くん、ニノくんのこと、本気で好きなんでしょ。性別なんて関係ないよ。好きになっちゃったらしょうがないじゃん。翔くんが好きになったのがたまたま男だってだけで、それ以外は普通の恋愛と変わりないよ。」

そう。関係ない。だって俺たちには平等に恋していい権利がある。

社会的には認められないかもしれないけど、それを応援するのは自由だし、二人でその問題を乗り越えることも自由だ。

ただ、ニノくんには記憶はないから、突然いって告白されたら戸惑っちゃうだろうけど。

でも、翔くんはとても良い奴だ。

俺が保証する。

相葉くんだってまつじゅんだって、翔くんなら認めてくれるだろう。

俺がニノくんを諦めて二人を応援するってのはちょっと別問題だけど。(笑)

それでも、二人の明るい未来を願って、翔くんに願いを託した。

続く。


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やっぱり時間のある時に勢いで書いたらなんとか乗り越えられました!!

これからは、時間のある時にゆっくり更新していこうと思います。

皆さんを振り回すことになってしまいますが…ぐすん

これからとよろしくお願いします。