先々週末、町内で公園の草刈りがありました。防災倉庫にある町内会所有の刈払機台2台。両方ともエンジンかからず。
5月くらいに私が公園の草刈りで使ってそれ以降おそらくだれも使ってないでしょう。また、自宅の刈払機も久しぶりの出動でやっとこさエンジンがかかりました。機械物は休めると不調になりやすいのに加え、混合ガソリンをキャブレターに残しておくと良いことがないですね。
町内会のを含めこれら機械類は私がメンテをしているのです。
エンジンがかからない2台。少しのあいだ始動を頑張ってみましたがダメで、予定の1時間の草刈り作業時間がこれではなくなってしまうので後で点検整備することに。
そして草刈り作業後
1台はタンクに入れた燃料が少なすぎてキャブレターまで吸い上げなかったことが主なる原因でした。役員が補給用の混合ガソリンを調達していなかったので、自宅で私が給油してかかりました。しかしエンジンは高回転まで回らず。調べるとダイヤフラムパッキンが硬化していて燃調が薄い状態でした。
まあ消耗品ですので交換してこれは解決。
もう一台はプラグは多少濡れている感じなのですが点火系を調べると一見火が飛んでない感じ。
一応プラグ交換。うーんダメかな。じゃあ点火コイルかぁ?正規品番を調べたわけではないですが、純正品はおそらく高額でしょう。修理にそんな予算はなく、ダメ元で汎用コイルを入れてみようと判断。こちらは送料入れても1600円ほど。
左が純正
サービスマニュアルなんという大層なものはなく
シックネスゲージでフライホイールと0.4mmくらいのギャップにしてみましたが。
これで良いのかな。
チェックすると予想以上に火花は弱い。もしかして外したのもそうなのかもしれない。と、ノーマルに戻してギャップ調整して暗闇でテストしてみると火花は飛んでいる。でも、一般農機やオートバイの見慣れたスパークの飛び方と比較すると弱いです。コイル小さいし、まあこんなものなのかな。
言い訳をすると、草刈り当日は日光が強く、自分の目は年で衰えてきてるしスターターロープ引くと機械がぶれてプラグの火花が見にくくて大変でした。その後の整備や点火チェックは自宅で夜間にやったので、着火してるかは容易にわかったということです。試運転は流石に日中ですが。
その後全部パーツを戻して始動に挑戦。ダメダメ、うんともすんとも言わない。失火して掛からないのであればプラグも濡れているはずなのに濡れも殆ど無い。こうなるとキャブレター分解ですね。
バラすときダイヤフラムのシートパッキンがこびりついてちぎれました。ダイヤフラム流用作戦は断念で新品入替えが決定。
キャブレター各穴を見てみるとあらまぁ見事にメイン系統が詰まってました。なぁんだこれが原因かと内心ホッとしました。そして詰まりを取ってエアで吹いて手持ちのダイヤフラムパッキンを使って再組み立て。よし、これでまちがいなく掛かるだろう。
え?うんともすんとも言わない。途方にくれかかりましたがもう初心に帰るしかありません。とは言ってもこれ以上どうしろと。
するとタンクに入れてある燃料が少し青いことに気づきました。これおかしいんじゃない?
タンク内の燃料全部捨てて自宅の混合ガソリンで入れ直し。そしたらなんと簡単にかかりました。
想像するに、私の使用後に誰かは知りませんが燃料が足りないからと、2サイクルオイルそのものをタンクに入れたのではないかと思います。まったくもう。
この他にも過去には自走式芝刈り機にクチマン※要は満タンにエンジンオイルを投入したり、部品が明らかに脱落してるのに運転を続けたり、オイル漏れを起こしているのに使い続けてエンジンだめにしたりと
知らない人が機械を扱うと怖いという話でした。
まあ、ワタシ的には経験値が増えましたけどね。
おわり。