久しぶりに、記事をアップデートします。
今回は、世界中でヒットしているNetflixの日本ドラマシリーズ「今際の国のアリス」の第3シーズンで、女優の土屋太鳳さんとの単独インタビュー記事。
Q : この「今際の国のアリス」シリーズは、ゲームの名をもとに、いろいろ展開しくしていくんですけど、人間同士の戦い、心理戦、仲間意識とか、敵対意識とか同様なことが、歴史上でも繰り返されてきているんですけど、多くの世界中のファンが、このシリーズに引かれる要素は、個人的に何だと思いますか?
土屋太鳳:原作も含めて、「今際の国のアリス」は、どの世界にもあり得ること、 例えば私のいる芸能界で、お芝居の世界でしたら、やはり自分がパフォーマンスを上げていかないと、いつまで仕事があるかわからないという危機感であったり、そういうのは、まあ社会のサラリーマンでも、学校でも、どこにでもあり得ることだと思うんです。
ですので、そういった共感性という部分で、沢山の方に見ていただけたのかなと思いますし、日本独自なのか、わからないですけれど、他者を優先するということだとかが、一番こう見て頂けた、びっくりして頂けた、さらに驚いて頂けた部分なのかなとも思います。
Q : シリーズ内ではゲームが継続するにつれ、その生きる希望を失い、自殺する人も描かれているんですけど、このシリーズを通して、土屋さんにとって生きる意味、価値観、その意識っていうものは変化がありましたか?
土屋太鳳:そうですね、今回、濁流のシーンがあるんですけれども、 そのやっぱこう、波チームと波しぶきチーム、水流チーム(水の流れチーム)と、それぞれのプロフェッショナルの方々が(濁流のシーンを)担当なさっていて、プラス水量もかなりありましたので、(シーンを演じるのは)危ないんですよね。
本当にアクション(チーム)の方々が、いろいろと何回かテストをして、環境を整えてくださった中で、 私も撮影に挑まさせて頂いたんですけれど、 水の中にいると、自分自身の感覚が、とても明確になって、繊細になる瞬間があります。(生きている意味が)明確になっていくんですよ。 その撮影中に、自分がどういう未来を歩んでいきたいのかということであったりとか、自分の周りの人たちがどういうふうに生きてほしいかということを、すごく考えるきっかけになった撮影でした。
ですので、そのウサギのこう諦めない姿勢だったりも、 自分自身にも、とても影響する役柄でしたので、物語もいろいろと考えるきっかけになりましたし、ウサギという役柄に出会えて良かったなというふうに思います。
Q :ウサギとアリスは命を助かったり、食べ物を共有したり、獲物を捕ったりする中、徐々に関係性が深まっていくんですけど、今シーズンでは、どのような展開が魅力だと思われますか?
土屋太鳳:今回、シーズン3からは、アリスとウサギが結婚して、夫婦となって、「今際の国」のゲームに参加するんですけども、その結婚して、夫婦として向き合わなければいけない壁が出てきます。家族として、どう乗り越えていくかということが、あの大事な最後のゲームに出てきますので、そのあたりが魅力かなというふうに思います。
Q : 第1シーズンでは、武闘派のアグニに殴られたアリスが、「生きている人間を舐めんじゃねえよ!」と武闘派に対抗していくシーンがあるんですけど、その瞬間から、いわゆる真のリーダーが生まれたような感覚をわたしは受けたんですけれど、土屋さんにとって、これまでのシリーズを通して、アリスの成長をどのように見ていらっしゃいますか?
土屋太鳳:もう本当に、映像からビシバシ伝わってくるほど、アリスの包容力と言いますか、人間性をすごく感じるシーズン3だったと思います。もともとアリスは、ウサギにはない魅力が沢山ありましたので、私(土屋)自身も惹かれていましたけれども、よりこう大人としての魅力というものを感じました。
Q : 土屋さんはウサギという役を演じていらっしゃるんですけど、 土屋さんの演じるウサギ以外で、このシリーズに出演しているキャラクターたちで、自分に似てるとか共感が持てるっていうキャラクターがいらっしゃいますかね?
土屋太鳳: 同感で言ったら、やっぱりウサギとずっと向き合ってきた時間が長いので、ウサギかなというふうに思います。彼女の諦めない姿勢であったりとか、「必ず守るぞとか、守ってみせる!」みたいな、全力の姿勢みたいなものは、私も刺激をもらいましたし、プラス私自身もそういう思いがあって、普段生きていることが多いので、ウサギかなと思っています。
Q : シリーズを通して、ウサギの父親の話が徐々に伝えられているんですけど、現在は行方不明の設定なんですけど、今後のシリーズで、父親の消息、さらにその父親といわゆるウサギの関係性が明らかになっていくような展開が、今後にあると思われますか?
土屋太鳳:そうですね、ウサギ自身も、まだ父親がどうなっているかというのは、本当はわかっていないので、私自身も本当に、ウサギが父親に会えたら良いなというふうに思いますけれども、アリスとそれ(父親の失踪)を乗り越えて、ちゃんと家族としての幸せを掴もうとしているので、なんか、そこを描くというよりかは、しっかりその悲しみを乗り越え、ウサギはずっと天涯孤独だと思っていたけれども、もう一度家族が増えたという、その家族の方をもっともっとフィーチャーして、アリスとウサギの子どもがもう少し大きくなって、次は子どもを守るために、アリスとかウサギが行動していくっていう物語ができたら良いなというのは思います。
Q: シリーズ内ではあの(今際の国の)世界に来たタイミングに個人差があったりとか、植物が育つスピードが速いとか、旧式の車しか使えないとか、食べ物が腐るのがはやかったりするとか、いろいろなあの世界には違う点がどんどん出てきますが、今シーズンで、あの世界について新たに何かわかる情報とか、興味深い点でございますか?
土屋太鳳:興味深い点、そうですね・・・。えっと、シーズン1、シーズン2は、より側にありそうなセットが多かったんですね、 トンネルだったり、あとは火力発電所であったりとか、渋谷のスクランブル交差点の廃墟、廃虚していく姿を本当に横浜にセットで作ったりとか、 ただ今回は、よりVFXというのかなぁ、CGがより緻密になっておりますので、その私たちが想像できないようなスケールの映像になっています。 そこが、 なんか私たちも出来上がってきて、すごくびっくりした点でした。
Q : Netflixで同シリーズは世界配信されているんですけど、いろいろ地球規模のコメントが沢山寄せられていると思うんですけど、その中でも土屋さんが受けた海外や、あるいは他の国で受けたコメントで、印象に残っているコメントや反応はありましたか?
土屋太鳳:Instagramでのコメントでは、沢山、「ウサギ最高!」とか、「アリス最高!」とか、その周りのチシヤやとかクイナとか、アンとか、いろいろ反応として頂けるので、大変嬉しく思っております。 ただ、私たち自身が海外に行くということはあまりしていないので、プロモーションでも、実際に海外の方々に届いているのかというのが、あんまり実感はないんですけれども、ただこの間、7月頃かな、公園で娘と遊んでいる時に、4カ月間、日本に出張に来ている海外の方がいらしゃって、その海外の ご家族とお話しさせて頂いた時に、海外では『Alice in Borderland』(『今際の国のアリス』の邦題)が一番好きだよ!」と言われて、「えーっ」となって、「うわーって、アリスやってました!」と伝えたら、「オーマイガー」て言って、すごく喜んでくださいました。 もう、その時に一番実感しましたね。
土屋太鳳:どうもありがとうございました。良い日をお向かいください。