今日、ドウェイン・ジョンソンが迫真の演技を披露したA24の話題作『The Smashing Machine』を鑑賞してきました。
今回、ドウェインが挑戦した役は、伝説的MMAファイター、マーク・ケアーさんで、日本のPrideにも参戦していたので、
日本の格闘ファンには、馴染みのある人物かもしれません。
まず興味深いのは、ケアーのライバルのイゴール・ボブチャンチン役にはプロボクシング4団体統一ヘビー級王者オレクサンドル・ウシクが務め、さらにベラトール2階級制覇王者ライアン・ベイダーが、ケアーと親友のマーク・コールマン役、08年北京オリンピック(五輪)柔道男子100キロ超級金メダリストで総合格闘家の石井慧さん、はエンセン井上役を演じています。
そのため、日本で1990年代後半から2000年前半まで人気を博した総合格闘技イベントとなるPRIDEでのマーク・ケアーさんの戦いが再現させれています。特に、イゴール・ボブチャンチンとの試合やエンセン井上さんとの試合なども描かれています。
特に注目なのは、ケアーの恋人で、のちに彼と結婚するドーン役に、エミリー・ブラントが演じていて、ケアーとドーンの露ラーコースターのような感情の起伏の激しいやり取りも魅力の一つ。
そして何と言っても、映画『アンカット・ダイヤモンド』や『グッド・タイム』のように長編映画だけれど、どこかドキュメンタリーのようにリアル感があるベニー・サフディー監督の演出に圧倒されました。ちなみに彼は、本作で、ベネチア国際映画祭で銀獅子賞(監督賞)を収めています。さらに日本人では、格闘家の石井さん以外に、大沢たかおさん、布袋寅泰さん、光浦靖子さん等も出演しています。
個人的に、間違いなくドウェイン・ジョンソンは、オスカー戦線の主演男優候補に入ってくると思います。ベニー・サフディー監督やエミリー・ブラントのノミネートもあるかも。もっと聞きたい人は、ここにコメント残してください。