北方四島ビザなし交流の訪問団の一員として同行した日本維新の会の丸山穂高衆院議員(大阪19区)が、国後島訪問中の11日夜、北方四島の返還に関し、「戦争しないと、どうしようもなくないですか」と訪問団の団長に詰め寄るなどして、訪問団から抗議を受けていたことがわかったそうである。 おまけに特定野党等( 5月15日現在には維新自ら。 これじゃー維新も終わりだ)から 「憲法遵守義務のある国会議員がー」「議員辞職しろー」が始まっている。 

丸山議員の発言は場所を考えない軽率さはあったかもしれないが、議員辞職などする必要は全くない。特定野党のバカ騒ぎに付き合う必要はない。しかし、こういうバカ騒ぎが起こるのは一重に阿保憲法学者が奉じるオモイツキ憲法法学による憲法9条解釈のせいである。 

日本の言論界がが左だけでなく右も含めてオバカ論議を70年も続けてきたのは全て阿保憲法学者のセイダー。

引用 : https://www.asahi.com/articles/ASM5F6VYHM5FIIPE01B.html

『維新・丸山氏、国後島で「戦争しないと」 その後に撤回』

北方四島ビザなし交流の訪問団の一員として同行した日本維新の会の丸山穂高衆院議員(大阪19区)が、国後島訪問中の11日夜、北方四島の返還に関し、「戦争しないと、どうしようもなくないですか」と訪問団の団長に詰め寄るなどして、訪問団から抗議を受けていたことがわかった。

同行記者団などによると、公式行事が終わった11日夜、国後島の施設「友好の家」で懇談中、丸山議員が元国後島民の大塚小彌太団長(89)に「戦争でこの島を取り返すのは賛成ですか、反対ですか」などと大声で質問。団長が「戦争はすべきではない」と答えたが、戦争しないとどうしようもないとの発言を返した。丸山議員は酒に酔っており、その後も大声で議論を続け、決まりに反して友好の家の敷地から出ようとしたという。

 今回のビザなし交流は、10~13日の日程。12日に訪問団員から抗議が出て、北海道・根室港に戻った13日、丸山議員は記者会見で当時の発言について「団長に考えをたずねただけだ。交渉でわが国の立場を伝えていくのが当然と考えている」と語った。丸山議員は、衆院沖縄北方問題特別委員会の委員。

 丸山議員は自らの発言が大きく報じられた後の13日深夜、都内で記者団に「心から今回の発言について謝罪し、撤回する」と表明。議員辞職するかについては「党と相談し、決めていきたい」と述べるにとどめた。(大野正美)

引用終わり

「戦争しないと戦争で失った領土は取り戻せない。」のは丸山議員が酔っぱらっていたかどうかには関わりなく、国際政治の厳然として現実である。沖縄返還は奇跡に近い例外中の例外である。

ただし、第二次大戦後は、国際紛争の解決の手段としての戦争は違法行為となった。ロシアが第二次世界大戦末期にどさくさ紛れて奪取した北方四島だが、ロシアが実効支配している北方四を武力で奪い返すことは 国連憲章33条違反であり、全く同様に我が国の憲法9条第一項違反である。

従って、ロシアが平和的交渉で北方四島を返還する気がなれば、北方四島が日本に返ってくる確率は殆どゼロである。どうしても取り返したいなら違法な戦争をする以外にない。あるいは別の軍事紛争をロシアが仕掛けてきた際に自衛権=正当防衛権行使で北方領土奪還を図る以外にないのである。

「戦争しないと戦争で失った領土は取り戻せない。」と言う趣旨の発言は全く国際法違反でも憲法違反でもない。他国が実効支配している場所を武力行使で奪還する行為は交際法並びに憲法違反である。他国が違法に武力で侵略しようとする行為を制止するのに武力で反撃することとは自衛権行使である。これは国連憲章第51条で合法とされている。憲法9条でも当然合憲である。憲法9条が全ての武力行使を否定し違法行為を放置を要請しているように解釈するのは違憲である。

阿保憲法学者たちはSELF DEFENSEを「自衛」と翻訳し、「自衛」とは「自国を衛る」ことと誤訳を重ねさらに「自衛権行使」とはすなわち「武力行使または軍事力行使」という出鱈目の定義を行った。そ その結果、国際法で禁止された紛争解決手段としての武力行使=戦争と、自衛権行使=違法行為自力排除の手段としての武力行使=戦争がグチャグチャに混ぜられ、「戦争」と口に出すと「憲法違反」と延髄反応する阿保が大量発生することになったのである。

法律用語のSELF DEFENSEを正しく正当防衛として翻訳しておけば、我が国でも定着した法理によって、正当防衛は「急迫不正」の事態の違法行為自力排除であり、「最低限」は相手の違法行為の関数であることが明白になる。一方、他国の違法行為であっても、実行支配が確立している場合は「急迫不正」の構成要件を満たさないために違法行為自力排除の武力行使はできないことが明白になる。

丸山議員の今回の発言騒動を含め、我が国は70年間、堂々巡りの阿保論議を続けてきたのだが、これは全て阿保憲法学者のせいである。百歩譲っても、 阿保憲法学者と阿保憲法学者の学説を偉い先生の言ってることだから正しいとするクイズ王のような阿保偏差値エリ-トのせいである。