明けましておめでとうございます。本年もよろしくお願いいたします。

 新年早々心苦しいニュースが数多く舞い込み驚きと悲しみでいっぱいです。被災され命を落とされた方のご冥福をお祈りするとともに、未だ避難を強いられている皆様のご無事を願っております。

 

 

ワンポイント社会日本の工業

 

 今回は日本の工業についてまとめたいと思います。特に帯グラフから判別する方法をメインにやっていきたいと思います。

 日本はかつて繊維工業を中心としていましたが、2000年前後には原料を輸入して製品を輸出するといった加工貿易が盛んになりました。技術を提供するに等しい加工貿易は非常に大きな利益を生みましたが、同時にアメリカなどとの貿易摩擦も生まれました。

 

 そもそも日本には3つの工業地帯(かつては4つ)といくつかの工業地域があり、その多くは太平洋側の臨海部に連なっています。これらの工業地帯、地域があるエリアを太平洋ベルトといい、日本の工業の中心となってます。同時に人口も多いです。ではどういった地帯地域があるかと言いますと、主なものはこちらです。

 まず興行の種類ですが、金属・機械・化学工業をまとめて重化学工業、それ以外を全て軽工業と言います。これらの帯グラフで注目すべき点はやはり重化学工業の割合です。では順に見ていきましょう

 

 

 3大工業地帯

 日本にある工業地帯は3つだけですので必ず名前を覚えましょう。地帯と地域の違いは規模の大きさや、先にあった地帯から地域が発展したからなどの諸説ありますが、とりあえず現状は3つだけです。

 

中京工業地帯

 機械工業が60%を超えている唯一の工業地帯・地域です。生産額も60兆円とダントツ1位で、豊田の自動車は超有名です。企業城下町と言われる、トヨタの関連工場が多く集まる街であり、トヨタを中心とした工業地帯になります。かつては「トヨタがくしゃみをすれば中部経済は風邪をひく」と言われてきましたが、もはや日本が風邪を引くレベルになりましたね。

 

京浜工業地帯

 各出版社の本社が多く集まり、その影響で印刷業が盛んです。判別は相当難しいですが、関東内陸工業地域との判別方法はあります。それが化学工業です。関東内陸工業地域は内陸にあるので臨海部(海のそば)にある京浜工業地帯には化学工業は敵いません。約2倍の数値となっているので関東内陸工業地域と迷った場合には活用してください。

 

阪神工業地帯

 金属業が20%を超える工業地帯・地域です。また重化学工業のバランスが非常に良いです。理由は中小工場が多くあるからです。様々な分野の工業を色々な工場がカバーしているためこのようなバランスになるわけです。生産額も中京工業地帯には及びませんが及びませんが34兆円と非常に高いです。

 

 

 工業地域

 次に工業地域を見ていきます。工業地域の中には生産額で地帯を上回るものもあり、覚えるべきところも多くあります。

 

関東内陸工業地域

 先ほどから何度か名前が出てきましたが、茨城から栃木群馬埼玉にまたがる大工業地域です。工業団地が多く、生産額も関東地方ではトップを誇りますが、やはり判別が相当難しいです。化学工業が京浜工業地帯の半分と覚えておきましょう。

 

京葉工業地域

 見てもらったらわかると思います。化学工業の割合おかしい!高すぎます。こんなもの一発で判別可能です。市原・袖ヶ浦の石油化学コンビナートは覚えておきましょう。

 

東海工業地域

 静岡県を中心とした東海工業地域は機械工業が50%を超えているところがポイントです。浜松の楽器・オートバイが有名ですが、やはり乗り物は相当強いのか・・・

 

瀬戸内工業地域

 こちらも石油化学工業が得意な工業地域です。しかし鉄鋼業や自動車工業なども得意ですので京葉ほど化学にぶれません。化学工業が20%を超えているところが目安です。倉敷水島地区や周南の石油化学コンビナートが有名です。都市別にも覚えるところの多い工業地域なので見直しておきましょう。

 

北九州工業地域

 かつては北九州工業地帯とも呼ばれ、明治期には筑豊炭田から採れる石炭を利用した、八幡製鉄所での鉄鋼業で最盛期を築きました。今は生産額も落ち込んでいますが、工業地域別の”割合だけ”で見ると食料品が一番高くなっています。

 

 

 

おまけ

北海道(道央)工業地域

 日本で一番食料品を生産しています。苫小牧の苫小牧の製紙・パルプ工業と室蘭の鉄鋼業はまれに出ます。

 

鹿島臨海工業地域

 掘り込み港がある工業地域。様々な工業に取り組んでいますが、入試で出るのは掘り込み港だけです。

 

北陸工業地域

 製薬業が盛んだったり、鯖江のメガネフレーム(全国シェア96%)が有名だったりします。

 

東北の工業

 高速道路と工業地区の整備がされるとIC工場が多く作られました。シリコンロードとも呼ばれています。

 

九州の工業

 九州の北の方に集まっているのが自動車工場、九州全体に散っているのがIC工場です。九州はシリコンアイランドとも呼ばれています。

 

 

 以上が日本の工業でした。各都市については必要ならば、またまとめますが、割と覚えるだけなのでまとめても羅列になりそうです。何かリクエストございましたらいつでもお聞きいたします。