三沢光晴さんによせて | NHKD_blog02

三沢光晴さんによせて

「ご冥福をお祈りします」なんていう言葉をあなたに向けることになるのは、まだまだ先のことだと思っていました。

突然の訃報から一夜が経ち、だいぶ落ち着いたので、少しだけ私の思いをここで書かせてください。


私がプロレスに深く触れるきっかけをくれたのが、三沢さんでした。
深夜にたまたま目にしたプロレス番組。川田さんとの三冠戦でした。
私の人生において、初めての実在するヒーローでした。

三沢さんの試合、そして生き様から多くのものをもらい、多くのことを学びました。
勇気、元気、強さ、明るく生きること、柔軟な考え方、人やものに対し誠実であること。

今の私が私であるのはプロレスがあったからであり、それを知るきっかけとなった三沢さんは私の基盤を作ってくれたとても大切な人です。

この記事をたまたま目にした人の中には、プロレスを知らなかったり興味のない人もいらっしゃるでしょう。
しかしこの報道の大きさを見れば、三沢光晴という存在がプロレス団体の垣根を越え、スポーツや格闘技の種目を越え、そして海をも越えて多くの人に愛されていたことがわかるかと思います。


頭の中ではまだまだ書こうと思ったことがありましたが、やっぱりなかなか言葉になりません。
まだ信じられないというのが正直な気持ちです。

あちらの世界というものがあるのなら、先にいる多くのプロレスラー達と一緒にお酒でも飲んで、笑っていてくれるのではないでしょうか。
そして今でも私たちファンに向けて、いつもの顔でニヤっと笑ってくれていることを願ってやみません。

お別れは言いません。
いつかあちらでまたお会いできることを願いながら、私はこれからもプロレスを見続けていきます。
三沢さん、今まで本当にどうもありがとうございました。
あなたと同じ時代に生きられたこと、これから先もずっと誇りに思います。
どうかゆっくり、お休みください。