■ミュージシャンの大滝詠一さんが死去
NHK NEWS web 12月31日 17時19分
http://www3.nhk.or.jp/news/html/20131231/k10014215111000.html
http://megalodon.jp/2013-1231-1727-33/www3.nhk.or.jp/news/html/20131231/k10014215111000.html
アルバム「A LONG VACATION」などのヒットで知られるミュージシャンの大滝詠一さんが、30日、解離性動脈りゅうのため亡くなりました。
65歳でした。



死因は「解離性動脈りゅう」つまり「大動脈解離」だ。

大滝詠一氏とよくレコーディングを共にしていたピアニストの佐藤博氏(最近だと青山テルマのプロデュースで有名)も、全く同じ病気で、しかも同じ年齢で、昨年急死された。


■キーボード奏者・佐藤博さん死去
http://hochi.yomiuri.co.jp/entertainment/news/20121028-OHT1T00009.htm


この病気は、ちょっと血圧が高いかなと思って生活しているうちに、大動脈が内側から破損して、突然苦しくなって倒れるのだ。急死した場合には、大動脈が体内で破れて心室が血の海になっているはず。

私は心臓の少し下の大動脈が損傷したので大出血も手術もなかったが(足の付け根まで損傷したが...)、もう少し上の、心臓の近くの脳に向かう大動脈が損傷していたら、急死していた。単に運が良かっただけなのだ。

自分の体内で、知覚不可・制御不能な要因で事故が起こるようなものだ。自らの力で内側から大動脈を破壊して死亡するなんて、絶対何かの設計ミスだ。

ミュージシャン等で、何日も徹夜で作業を続けるような仕事の人に多い病気なのかもしれない。

大滝詠一氏の大ヒットアルバム「A Long Vacation」は、昔に存在した「貸しレコード屋」で借りてレコードからカセットに録音したものを持っていたが、最近CDで買ったところだった。

細野晴臣氏や松本隆氏や大滝詠一氏らのグループがいなかったら、輸入音楽ばかりで日本の音楽産業(ヤマハやローランドやコルグといった楽器屋さんも含む)の盛り上がりはなかったかもしれない。楽曲プロデュースや演奏で、ユーミンやその後の歌謡曲・ニューミュージックの屋台骨を支えていたのは彼らだったのだ。

現在、日本の音楽産業の市場規模は、人口が2倍のアメリカの音楽市場とほぼ同じくらいの巨大なものであるが、こうなったのも彼らの功績だ。

大滝詠一氏のご冥福をお祈りします。





世界の音楽市場規模 国別ランキング TOP20(2012年)【国際レコード産業連盟】2013年4月発表